statement:20220304ukraine_hokkaido
見解・声明など » ウクライナ侵攻への声明 | PDF
(声明)2022年2月24日のロシア軍のウクライナ侵攻に抗議する
2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻は、国連憲章、国際法を踏みにじる紛れもない侵略行為である。すでにウクライナ国内の避難者数十万人、国外脱出者も相次いでいる。子供を含む犠牲者も増えつつある。
しかもロシアのプーチン政権は、この侵略行為にあたって、自国が核兵器大国であることを誇示し、核兵器でもって世界の諸国を威嚇した。核兵器禁止条約を発効させた国際世論もあるなかで、この無差別殺戮手段を誇示する恫喝行為は絶対に認められない。広島・長崎の惨禍を知る私たちにとっても断じて許されるものではない。
国連総会緊急特別会合ではロシア非難が相次ぎ、3月2日、ウクライナからの即時撤退を求める決議案が141カ国の賛成で採択された。
そして、この事態のさなか、日本を含む世界各地で反戦運動が起きている。ほかならぬロシア国内でも反戦行動が相次いでいる。ロシアの科学者も抗議し、侵略戦争反対の公開書簡署名者は2000人を超える。
北海道は歴史的にもロシアと関わりが深く、またロシア・ウクライナと学問研究上の交流を進めてきた科学者もいる。ロシア政府の軍事行動は、国際的な科学研究協力を妨げるものであり、この意味でも決して許されない。
日本科学者会議北海道支部は、世界各地で繰り返される軍事的支配や戦争・内戦に反対する世界の人々に連帯の意を表するとともに、今般のロシアによるウクライナ軍事侵攻に抗議し、ウクライナからのロシア軍の即時撤退と事態の平和的解決とを求める。
2022年3月4日
日本科学者会議北海道支部常任幹事会
日本科学者会議北海道支部常任幹事会
statement/20220304ukraine_hokkaido.txt · 最終更新: 2023/04/13 19:34 by michinobumaeda