2011年3月5日 学校給食と食育を考える
3月5日(土) 午後2-5時 名護市立東江中学校会議室*
*オリオンビール工場向かい(国道58号線名護消防前交差点を入る・ひたすら直進) 終了後5時半より懇親会を開催します
- 支部事務局は幹事の出張のため臨時の連絡先電話を設けています。お問い合せはこの項の最後をご覧下さい。
内藤 重之 氏(琉球大学農学部)
「学校給食制度の概要と食材調達-地産地消に向けて-」
日本の学校給食制度がどう変わってきたか、学校給食の運営や食材調達のしくみと地場産食材の利用との関係などについて報告します。また、学校給食において地産地消を推進するとりくみについて、全国と沖縄県内の状況を紹介します。
北城 睦美 氏(大宜味村学校給食センター)
「郷土を見つめた学校給食」
沖縄県北部地域では、学校栄養士が特産品と伝統食・行事食を掘り起こし、学校給食に導入する活動を続けてきています。また、地場産の旬の食材の活用にも力を入れています。これら郷土を見つめた学校給食のとりくみと今後の課題について、栄養士の立場から報告していただきます。
小濱 佐和子 氏(名護市立大宮小学校)
「学校給食を通じた食育の取組み」
小濱佐和子先生が担任をされている学級は、いつも給食が‘完食’だと言います。学校給食における食育のとりくみを、学級担任の立場から紹介していただきます。
喜屋武 幸 氏
「やんばる点在会員のこれまでとこれから」
やんばる地域で活躍してきたJSA会員の活動の軌跡を報告し、JSA「やんばる班」発足へ、 今後の展望や、やんばるが必要としている研究活動について、お話しいただきます.
入場無料・どなたでもご参加になれます,お誘い合わせておこし下さい.
シンポジウムの趣旨
2006年に食育基本法が公布され、地域の特色をいかした学校給食の実施等により食育を推進することの重要性が明記されました。この法律にもとづいて2006年に策定された食育推進計画では、学校給食における地場産物の使用拡大とそれによる食育の推進が、主要目標の1つとして取り上げられており、学校給食の現場ではその実現にすみやかにとりくむ必要があります。
さらに、2008年1月には、中央教育審議会が、学校給食の目的について従来の「栄養改善」から「食育」への転換を目指すように答申しました。これを受けて、同年6月には学校給食法が改正(2009年4月施行)され、学校給食の目標の1つに、「食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと」が挙げられています。このような状況の下で、学校給食における地場産物の利用拡大と食育の推進に向けた取組が各地で模索されています。
そこで、日本の学校給食制度と食材調達のしくみについて整理した上で、沖縄県北部地域における学校給食とそれを通じた食育のとりくみについて学び、今後の課題と展開について考えます。また、やんばる地域における研究活動の活性化と交流推進の契機にしたいと考えます。
お問い合せ 日本科学者会議沖縄支部
事務局臨時電話098-895-8518(琉大堺研)