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原水爆禁止2018年世界大会科学者集会
東アジア非核化構想~アジアでの市民連帯を考える~
SCIENTISTS FORUM of World Conference Against A&H Bombs
基本情報
7.29(SUN) 10:30-17:00
資料代:1000円(学生・院生:500円)
会場:明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント1F グローバルホール
主催 : 原水爆禁止2018年世界大会・科学者集会実行委員会
クラウドファンドファンディング始めました!
「原水爆禁止世界大会・科学者集会」とは?
原水爆禁止世界大会 科学者集会は、原水爆禁止世界大会の一環として開催されています。1987年から始まり32年目となります。その前身である科学者協議会(1958~1965年)、原水爆禁止科学者会議(1966~1986年)から数えると、51年目の開催と長い歴史を有しています。
核兵器は、科学者の研究成果を基に作られました。そして広島・長崎をはじめ、世界各地でヒバクシャを生み出してきました。科学者は自己の研究成果に対して社会的責任を自覚し、その成果を平和的に利用するよう社会に働きかける、そんな意義をもって、これまで本集会は開催されてきました。また本集会は、ヒバクシャの被害の実相を明らかにする、科学者によるヒバクシャ援護としての位置づけも有してきました。現在は、幅広く核と平和について考える集会として、その精神は引き継がれています。
開催趣旨
核廃絶をめぐる情勢は、今極めて重要な局面にあります。昨年、国連総会で核兵器禁止条約が採択されました。私たちは核兵器廃絶のための国際的規範を手にしました。2018年6月12日、シンガポールにおいて史上初の米朝首脳会談が実現しました。朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結に向かい、まだたくさんの課題は残されているものの、両首脳の直接対話が始まったことは希望のある変化です。
しかし、日本政府は依然として「核の傘」に固執し、核兵器禁止条約の調印・批准に極めて消極的な姿勢を取り続けています。また、北朝鮮に対しては、対話ではなく、圧力一辺倒の態度を崩していません。結果日本は、東アジア地域の平和に向かう大きな変化の流れの中で、取り残されることになっています。また、日本の一部マスコミは、米朝会談に基づく米韓合同軍事演習の中止に対して、「力の空白を生む」といった批判的論調をとっています。
それに対して私たちは、日本国憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」という決意を具体化する、対話と協働による安全保障を求めます。またそれは、安倍政権が狙う改憲、そして日米安保体制を、正面から問うことにもつながります。
私たちは東アジアの市民と連帯し、核のない東アジアを求めます。今年の科学者集会は、2018年7月29日(日)に、「東アジア非核化構想~アジアでの市民連帯を考える~」をテーマに、明治大学グローバルホールにて開催されます。午前は基調講演として、長年、北朝鮮現代史について研究してこられた和田春樹氏(東京大学名誉教授)にご報告いただき、北朝鮮の核開発・米朝合意に至る一連の流れの中で、日本がとるべきスタンスを考えます。午後は東アジア各地から、平和運動の各分野からのパネラーによるご報告をいただきます。その後に、和田さんを交えたパネラーによるディスカッションにて、アジアでの市民的連帯の可能性を探ります。
原水爆禁止2018年世界大会・科学者集会が、「核兵器のない世界」のための実りの多い機会となるよう、市民のみなさんの参加と協力を呼びかけます。
2018年6月26日
「原水爆禁止2018年世界大会・科学者集会」実行委員会
秋山道宏(明治学院大学),岡田泰平(東京大学),梶原渉(原水爆禁止日本協議会)
佐々木啓(茨城大学),佐藤和宏(東京大学),佐藤克春*(大月短期大学)
鈴木航(文教大学),土肥有理(明治大学),新井田智幸(東京経済大学)
浜田盛久(海洋研究開発機構),真嶋麻子(日本大学),森原康仁(三重大学)
山崎文徳(立命館大学)*実行委員長
日程等
10:30-12:15 基調講演 和田春樹(東京大学名誉教授)「朝鮮半島の非核化と日本海・日本列島・沖縄の非核化」
長年、北朝鮮現代史について研究してこられた和田春樹さんによる基調講演です。いまだ終戦協定が結ばれていない朝鮮戦争から、その歴史をひも解いていただきます。そして核開発、米朝合意に至る一連の流れの中で、日本がとるべきスタンスについて考察します。
著書
北朝鮮現代史(岩波書店)
米朝戦争をふせぐ──平和国家日本の責任(青灯社)
13:30-17:00 パネルディスカッション 東アジア非核地帯構想~アジアでの市民的連帯を考える~
午前の和田春樹さんのご講演を承けて、各地・各分野のパネラーによるご報告をいただきます。その後に、和田さんを交えたパネラーによるディスカッションにて、アジアでの市民的連帯の可能性を探ります。
パネラー
- 李俊揆 Jun Kyu Lee(韓国・キョレハナ平和研究センター兼任研究委員)「朝鮮半島平和プロセスの展開と東アジア冷戦の解体」
- 李俊揆さんには韓国から見た、北朝鮮の非核化の一連の流れについて、ご報告いただきます。日本のメディアを通した見方の狭さ、国際的見地に立つことの重要性を認識する内容になることでしょう。
- 林泉忠Chuan-tiong Lim(台湾中央研究院)「台湾を取り巻く中米日角逐の新しい展開-「2025無核化」政策と運動と兼ねて-」
- 昨年台湾では「脱原発法」が成立し、2025年までの全廃炉が決まりました。他方で、台湾と中国の間では長らく緊張関係が続いています。李泉忠さんには、台湾から見た今後の東アジアの安全保障の見通しを語っていただきます。
- 前泊博盛 Hiromori Maedomari(沖縄国際大学)「朝鮮半島情勢と日米安保-在日、在沖米軍基地問題を中心に-」
- 東アジアの軍事的緊張の前線に位置付けられているのが、沖縄です。辺野古新基地建設をはじめ、その位置づけはますます強化されようとしています。前泊博盛さんには、沖縄の軍事基地問題を切り口として、日米安保、そして東アジアの安全保障のあるべき姿についてご報告いただきます。
- メリ・ジョイス Meri Joyce(ピースボート・東北アジア平和構築インスティテュート(NARPI))「東北アジア市民社会ネットワークの取り組みと朝鮮」
- NARPIでは、東北アジア(日本・朝鮮半島・台湾・中国・モンゴル・東ロシア)の学生などが相互の国を訪問し、フィールドワーク・平和学習・紛争予防といった学びの取組みを市民レベルで続けています。先の東アジア各地からの報告を承け、市民的連帯に向けた実践と課題について、語っていただきます。
- 梶原渉 Wataru Kajihara(原水爆禁止日本協議会)「核兵器のない世界と東アジア非核化構想-反核平和運動の課題-」
- 原子爆禁止日本協議会は、長年、多くの被爆者と共に日本の反核運動を担ってきた団体の一つです。梶原さんには、各地各分野からの報告を承け、今後の日本の反核運動の進むべき道とその課題について、提起していただきます。
賛同・支持募金のお願い
原水爆禁止世界大会・科学者集会の予算は、全額賛同・支持募金によってまかなわれています。本集会の趣旨に賛同していただける方は、恐れ入りますが、賛同・支持募金へのご協力ほど、よろしくお願い申し上げます。
◆ 募金目標 :150 万円 (1口:1000 円)
- 今回は国際シンポジウムとなるため、例年以上に費用がかかることが予測されます。可能でしたら複数口ご協力いただけると幸いです。
- 2口以上ご協力いただいた方には、本集会の報告集を無料で贈呈いたします。
- 賛同・支持募金をお寄せくださいました方々のご芳名は、報告集にて公表させていただきますので、公表の可否なども含め振替用紙にて、可能な限り 7 月 20 日頃までに、ご連絡下さい。
- クラウドファンディングを始めました。「科学者集会 readyfor」で検索してください。
◆ 送金先
〒 113-0034 東京都文京区湯島 1-9-15 茶州ビル 9F
日本科学者会議気付
「原水爆禁止 2018 世界大会・科学者集会」実行委員会
- ◆郵便振替
- 口座:00180-8-86906 口座名:日本科学者会議
- ◆銀行振込
- 三井住友銀行神田支店 (店番号:219)
口座:普通0941067 口座名:日本科学者会議
※ 「科学者集会募金」とご明記ください。