見解・声明など | PDF

益川敏英さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

本会の代表幹事のおひとりである益川敏英さんが、7 月23日朝、京都市のご自宅で逝去されました。81歳でした。

益川さんは、宇宙誕生の謎を解明する先駆的な理論を提出するなど、素粒子物理学の研究と教育に貢献されただけでなく、科学者運動にも尽力されました。2016年5月からは日本科学者会議の代表幹事を務められ、今年7月の第52回定期大会でも第57期の代表幹事に再任されたばかりでした。

また、『日本の科学者』には下記の論文等をお寄せくださいましたほか、2017年6月25日に本会主催で開催した「学術と学術体制のあり方を問う総合シンポジウム-学術研究の 軍事利用を拒否する - 平和・自由・自主・民主的であってこそ学術の発展がある」でも対談企画に参加されました。

「巻頭言」『日本の科学者』第52巻第8号(2017年8月)

「2008年度ノーベル物理学賞受賞者益川敏英さんを囲んで - 子ども時代から現在までを 語る」『日本の科学者』第44巻第5号 228-247頁(2009年5月)

「大学改革と現代科学の課題」『日本の科学者』第27巻第5号 260-265頁(1992年5号)

「現代の物質観–素粒子はどこまでわかったか」『日本の科学者』第19巻第10号 574-582頁(1984年10月)