『日本の科学者』 2016年目次

2016年1月号 Vol.51 No.1 通巻576号

<巻頭言>
   ダイナミックなプロセスとしての憲法平和主義─リベラルからの九条改正論に抗する   君島東彦
<特集>平和学の現在─安保法成立後の世界平和の課題
   まえがき   伊藤宏之
   パックス・アメリカーナ─オバマ政権末期における現状,次期政権の課題   ジョゼフ・ガーソン(高草木博訳)
   ドイツにおける平和問題の軌跡と現在─安保法成立後の日本への示唆   クリスティアン・シュヴァイツアー(君島東彦訳)
   中国における平和学の動向─南京大学を中心とする平和学の発展の軌跡   劉成(張鴿訳)
<談話室>
   新しい世界史教育を目ざして   桃木至朗
<レビュー>
   なぜ欧州に向かうのか─疲弊する中東のシリア難民   平野雄吾
   福島原発事故による小児甲状腺がんの多発   宗川吉汪・大倉弘之
<オピニオン>
   低線量放射線被曝の問題について考える   草刈英榮
   裁判官に対する国民的批判のすすめ─裁判官の良心の在りようを問う   富田道男
<レポート>
   原水爆禁止2015年世界大会・科学者集会in山口の報告─核の脅威と被害のない世界を山口から   吉村高男
<サロン>
   セウオル号事故シンポジュウム─事故をどう活かすか   在田正義
<本>
   淡路剛久・吉村良一・除本理史 編『福島原発事故賠償の研究』   高瀬雅男
<日本科学者会議活動50年略年表2(1989~94年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>佐藤高晴

2016年2月号 Vol.51 No.2 通巻577号

<巻頭言>
   労働と生活の貧困への対抗軸─日本国憲法25条と27条をつなぐ   伍賀一道
<特集>貧困問題と社会福祉の役割
   まえがき   堀場純矢
   現代の貧困と生活保護の役割   山田壮志郎
   社会保障制度改革推進法と介護保障の貧困化─健康権としての介護保障制度構築を   井口克郎
   障害者家族におけるケアの長期化と家族内部の不平等   田中智子
   児童養護施設からみた貧困と職員の労働環境─階層的な視点から   堀場純矢
<談話室>
   福祉職場における労働組合   藤原佳子
<レビュー>
   母子世帯の貧困の性格とその対応に関する課題─母子生活支援施設入所世帯の分析から   武藤敦士
<オピニオン>
   ソーシャルワークのグローバルな動向   伊藤文人
<フロンティア>
   医療・介護制度改革による患者への影響と医療ソーシャルワーカーの役割   村上武敏
<レポート>
   社会的養護組織人材マネジメントに関する一考察─児童養護施設一陽の実践から   橋本達昌
<サロン>
   全国こども福祉センターでの取り組み─居場所としての「社会貢献」の重要性   荒井和樹
<科学者つうしん>
<編集後記>高木文夫

2016年3月号 Vol.51 No.3 通巻578号

<巻頭言>
   東日本大震災からの復興と被災者の権利   綱島不二雄
<読者の声>
<特集>原発事故6年目を迎える現実
   まえがき   赤石秋
   原発事故被害訴訟   広田次男
   原発事故5年目の福島   菅野偉男
   原発災害被災者住民の苦しみ   塩谷弘康
   福島第一原発の汚染水問題   柴崎直明
<談話室>
   再び「わたしが望む大学像」   高橋礼二郎
<レビュー>
   甲状腺がん「多発」の中,強引に進められる帰還促進政策
   ─無視される被ばくリスクと住民の意思   満田夏花
<オピニオン>
   人類の未来につながるか,COP21 パリ協定   岩本智之
<シリーズ:ガラスの天井に挑む(7)>
   ユニバーサルデザインの実現に向けて─難聴者の立場から   吉田仁美
<本>植松千代美 編『都市・森・人をつなぐ 森の植物園からの提言』   小林幹夫
<日本科学者会議活動50 年略年表3(1995~96年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>三好永作

2016年4月号 Vol.51 No.4 通巻579号

<巻頭言>
   戦争法廃止の国民運動の実践
   ─地域における一点共闘を支える研究者集団の役割   那須稔雄
<読者の声>
<特集>立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻す
   まえがき   中野貞彦
   「戦後70年」における戦争認識・平和認識の課題─過去・現在・未来のなかで   大日方純夫
   立憲主義と国家緊急権   植野妙実子
   「第九条」の永久存続のために─「『第九条』の国」から「『安保』の国」への転換点に立って   金子勝
   平和主義,立憲主義,民主主義を侵害する日米ガイドラインと戦争法   小沢隆一
<談話室>
   私のハローワーク体験記   増澤誠一
<レビュー>
   日米安保の変容と軍事化の力学   大野光明
   被災地の宮城県にみる農の現状と課題─協同の復興から考える   西村一郎
<サロン>
   初めて水俣を訪問して─産業廃棄物と土壌汚染が残された水俣市   畑明郎
<本>日本科学者会議 編『原発を阻止した地域の闘い 第一集』   中嶋久人
<日本科学者会議活動50 年略年表4(1997~98年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>小林幹夫

2016年5月号 Vol.51 No.5 通巻580号

<巻頭言>
   電力小売自由化と環境対策・選択   歌川学
<特集>エネルギー自立社会構築に向けて大学はいかに地域のモデルになり得るか
   まえがき   佐藤高晴
   気候変動の抑制に向けた長期目標と省エネの意義   平田仁子
   大学での省エネ技術─建築分野におけるZEB化と取り組み事例の紹介   吉田友紀子
   大学での省エネ・環境負荷削減活動─照明・空調エネルギー削減,環境教育につながる取り組みに関して   近本智行
   大学の実験系の省エネルギー   大岡忠紀・橋本訓
   大学における省エネ・温暖化対策の現状と課題─京都における調査の事例から   田浦健朗・山本元
   サステイナブルキャンパスの形と学生の貢献─ステークホルダーの役割とモデル構築   服部拓也
<談話室>
   100%自然エネルギーのエコ・キャンパスを目指して   鮎川ゆりか
<オピニオン>
   小児甲状腺癌の未分化癌への進行を抑制するために─抗ヘルペス剤による治療の試みを   島影美鈴 <補助資料>
<レポート>
   長野県大鹿村フィールドワークの報告─リニア中央新幹線の建設・操業時の危険・自然破壊の問題   佐伯有真
<サロン>
   大学病院の省エネ─ 2030年,大学病院のZEB標準化に向けて   佐々木剛
<ひろば>
   『日本の科学者』の表紙カットを描かせていただくことになりました   若松倫夫
   日本・中国のノーベル生理学・医学賞受賞とTPP「大筋合意」について想う   立石昌義
<日本科学者会議活動50 年略年表5(1999~2000年)>
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>三浦克洋

2016年6月号 Vol.51 No.6 通巻581号

<巻頭言>
   安保関連法廃止の闘い─岩手県大学関係者の運動と課題   横山英信
<読者の声>
<特集>ひきこもり研究は今
   まえがき   藤本文朗
   ひきこもりの人びと─精神科医の経験から   漆葉成彦
   ひきこもり周縁の若者たちのフリースペースをつくる   原未来
   教育現場からの支援   鎌田ユリ
   ひきこもりは日本特有の現象か   藤本文朗
<談話室>
   wamをご存知ですか─アクティブ・ミュージアム「女たちの平和と戦争資料館」訪問記   松永光司
<レビュー>
   日本経済停滞の構造   工藤昌宏
   環太平洋パートナーシップ協定と日本の変革   本間圭吾
<サロン>
   待つことをめぐって─原発事故とひきこもり   旭爪あかね
<本>
    尾関周二著『多元的共生社会が未来を開く』   北村 実
<日本科学者会議活動50年略年表6(2001~2002年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>小野英喜

2016年7月号 Vol.51 No.7 通巻582号

<巻頭言>
   軍学共同に反対する─軍に奉仕する科学者になるなかれ   池内了
<読者の声>
<特集>軍学共同の新展開─問題点を洗い出す
   まえがき   三好永作
   広まる軍学共同とその背後にあるもの─安全保障技術研究推進制度と第5期科学技術基本計画   河村豊
   軍学共同を阻むために─東大職組の取り組みを中心に   遠藤基郎
   科学の軍事利用と科学者の抵抗─歴史と運動に学ぶために   豊島耕一
   軍産複合体と軍事技術開発   西川純子
<談話室>
   軍学共同反対の闘い方─新潟大や海外事例から   赤井純治
<レビュー>
   国境管理・人命救助・人権保護─ EU地中海地域への大規模な人の流入問題   中坂恵美子
   福島原発事故による小児甲状腺がんの多発(続報)   大倉弘之・宗川吉汪
<オピニオン>
   裁判官に対する国民的批判のすすめ その2─高浜原発3,4号機事件   富田道男
<サロン>
   「乳歯保存ネットワーク」発足─ヴラディーミル・チェルトコフを迎えて   松井英介
<科学者つうしん>
<編集後記>梶原渉

2016年8月号 Vol.51 No.8 通巻583号

<巻頭言>
   増幅する東アジアの不安定化と「憲法九条」   真木實彦
<読者の声>
<特集>近現代の戦争の問題を考える─歴史修正主義の現在
   まえがき   中嶋久人
   戦後70年談話と歴史修正主義   佐々木啓
   戦後補償問題の歴史的展開と加害者認識   本庄十喜
   近現代の戦争とトラウマ─アジア・太平洋戦争とイラク戦争から考える   中村江里
   日本軍「慰安婦」問題の現在─「性奴隷」隠ぺいという欲望   金富子
   経験の後に書かれる歴史へ─イタリア歴史学におけるレジスタンス神話と修正主義   田浦健朗・山本元
<談話室>
   フクシマ・チェルノブイリ会議に参加して「乳歯保存ネットワーク」の設立を報告   市原千博
<オピニオン>
   『帝国の慰安婦』と「戦後史」の歴史修正主義   鄭 栄桓
<レビュー>
   「日韓合意」に関する弁護士有志の声明について─日本軍「慰安婦」問題の真の解決をめざして   川上詩朗
   海洋投棄された日本軍化学兵器による被災事故と掃海事業─銚子沖の事例   松野誠也
<本>
   佐藤文香著『軍事組織とジェンダー─自衛隊の女性たち』   中嶋久人
   梶原歩・城秀孝・布施祐仁・真嶋麻子編『18 歳からわかる平和と安全保障のえらび方』   原耕太
<第47 回定期大会の概要・大会決>
<科学者つうしん>
<編集後記>衣川清子

2016年9月号 Vol.51 No.9 通巻584号

<巻頭言>
   許すまじ サイバー空間の戦場化   長田好弘
<読者の声>
<特集>どうなる? リニア中央新幹線─その必要性,採算性,安全性を科学の目で考える
   まえがき   前田定孝
   リニア計画の意義,リスク,残された選択   橋山禮治郎
   南アルプスの自然とリニア新幹線   佐藤博明
   リニア新幹線の湧水問題─導水路トンネルで大井川減水の回復は可能か   林弘文
   「ストップ・リニア! 訴訟」(国交省の認可処分取消訴訟)の経過と見通し   岡本浩明
<談話室>南信州の小さな町に出没する亡霊たち─日本遺産の町にしのびよる魔の手   湯通堂満寿男
<レビュー>
   巨大組体操の危険性を検証する─必要とされる科学の眼   西山豊
   人災は止まらない─インドネシアの森林減少と煙害   坂井美穂
<サロン>
   新ターゲティングポリシーとインフラ輸出   森原康仁
<本>
   金森絵里 著『原子力発電と会計制度』   上園昌武
   本多滝夫・白藤博行・亀山統一・前田定孝・徳田博人 著『Q&A 辺野古から問う日本の地方自治』   藤枝律子
<日本科学者会議活動50年略年表7(2003年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>土屋十圀

2016年10月号 Vol.51 No.10 通巻585号

<巻頭言>
   オリンピックと原発─ 2016年8月の「日本」   大日方純夫
<読者の声>
<特集>原発再稼働を阻止し,原発に頼らない地域をめざそう
   まえがき   中嶋久人
   「欠陥商品」としての軽水炉と再稼働の問題点   舘野淳
   原発に依存しない地域社会をつくるために   岡田知弘
   原発反対運動の課題─未然に防げなかった福島の経験を踏まえて   伊東達也
   原発裁判の動向─司法は原発ゼロの日本に道を拓くか   井戸謙一
   原発建設を住民投票で阻止した巻町の闘い─町民総意で原発NOを選択   立石雅昭
<談話室>
   障害者殺傷事件について   髙谷清
<レビュー>
   最新のRI・放射線によるがん診断・治療   高橋成人
<オピニオン>
   東日本大震災復興5年の教訓─復旧・復興と防災・減災の区別   嶋田一郎
<本>
   山本由美,藤本文朗,佐貫 浩 編『「小中一貫」で学校が消える─子どもの発達が危ない』   小野英喜
<日本科学者会議活動50年略年表8(2004年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>中嶋由美子

2016年11月号 Vol.51 No.11 通巻586号

<巻頭言>
   動き出す「戦争法」と日本・世界のゆくえ   栗田禎子
<読者の声>
<特集>現代中東の社会状況と日本
   まえがき   中嶋久人
   アラブ革命を振り返る─背景・展開・遺産   長沢栄治
   シリアの危機をどう捉えるか─「未完の物語」としての「シリア分割」   末近浩太
   封鎖されたガザ地区に生きる人々─政治的孤立による人と物の移動の変化   錦田愛子
   すべてのグローバル企業株式を人類共同遺産に!─中東・日本発の反グローバリゼーション・歴史的正義回復運動の可能性   岡野内正
<談話室>
   不思議な数6174   西山豊
<レポート>
   イラク・クルドの対「イスラム国」戦線─ヤジド派の悲劇と脅威の拡大   平野雄吾
<レビュー>
   小規模太陽光発電は,地球環境・エネルギー問題の救世主か?   草清信
<オピニオン>
   リニア中央新幹線,そのスピードの価値について考える   西川榮一
<本>
   長沢栄治・栗田禎子 編『中東と日本の針路 ─「安保法制」がもたらすもの』   原民樹
   栗田禎子 著『中東革命のゆくえ』   中嶋久人
<科学者つうしん>
<編集後記>藤谷正太

2016年12月号 Vol.51 No.12 通巻587号

<巻頭言>
   豊洲市場問題について   畑明郎
<読者の声>
<特集>課題山積みの東京オリンピック・パラリンピック─開催が歓迎される大会にするために
   まえがき   中野貞彦
   オリンピックの課題─近代オリンピック120年の現在   石出法太・石出みどり
   東京オリンピック・パラリンピック開催と「国民のスポーツ権」について考える   青沼裕之
   ─パラリンピック自国開催を迎えるにあたり─障害者の「スポーツの権利」について考える   長田菜美子
   東京オリンピック・パラリンピックを都民の目で考える   萩原純一
<談話室>
   障害者と健常者 共に学び,共に競う   吉田義朗
<レビュー>
   科学価値中立擁護論批判   宗川吉汪
   研究不正の構造的背景   榎木英介
<オピニオン>
   広島のキノコ雲は火災の煙だったのか?─『ニューヨーク・タイムズ』の論評に反論する   増田善信
<レポート>
   原水爆禁止2016年世界大会・科学者集会 in 横須賀の報告─核兵器廃絶のために市民・科学者は何をすべきか   後藤仁敏
<本>
   池田奉秀 著『常心是非常─空手を愛した深遠なるアウトローが語る』   小林幹夫
   放送を語る会 著・鎌田慧 解説『安保法案─テレビニュースはどう伝えたか 検証・政治権力とテレビメディア』   白井浩子
<2016年(第51巻)総目次>
<科学者つうしん>
<編集後記>池島祥文


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