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福祉社会の最大限の実現が次の社会経済体制への道を開く

事実を率直にみれば,日本の左翼は衰退しつつある.左翼は,自分たちは,国民の圧倒的多数の利益を代表する政治勢力である,と思ってきた.それならば,戦後75年も活動を続けてきて,なぜ,政治的多数派になるどころか,衰退しつつあるのだろうか.言い訳はいろいろあるだろうが,言い訳をしている限り,衰退は仕方がない,という結論にしかならない.この論考では,高度な福祉社会は次の社会経済体制の入り口に接近する,戦後左翼の問題は高度な福祉社会へのビジョンが欠けていたことである,どうしたら高度な福祉社会に接近できるのか,その運動主体の組織も含めて,創造的な新思考が求められている,と述べる.文献批判を尽くした緻密な議論ではないが,批判や反論など議論が始まることを期待し,あえて焦点をしぼって主張を明確にした.

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