変貌を迫られ混迷する大学。文部科学省が提唱する新しい大学像とは−2004年度より一斉に移行される国立大学独立行政法人化をはじめ、多くの問題をはらむ「大学構造改革」の本質を抉る。

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　現在進行中の「大学改革」は、改革の本質と見通しが定かとは言い難い。大学が知の創造・継承の拠点として社会に対する固有の責任を果たすのに必要な「学問の自由」、「大学の自治」、学生の「教育を受ける権利」の保障などをあらためて思い起こす必要を感じて、本書をまとめた。（「発行にあたって」より）

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−目　次−

○序にかえて−「生命ある有機体」としての大学 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　池内了（名古屋大学） ○大学再編・統廃合の現状とその構造 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山口和孝（埼玉大学） ○われわれがめざす二一世紀の大学像構築のために 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　糟谷憲一（一橋大学） ○学問の自由と大学の自治−歴史的考察をふまえて− 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊ヶ崎暁生（元富山国際大学） ○憲法、教育基本法およびユネスコの視点からの大学像 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浜林正夫（一橋大学名誉教授） ○独立行政法人の一年−産業技術総合研究所の現場から 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松井安俊（JSA科学・技術政策委員会） 　＜資料＞ 　　1.「国立大学の独立行政法人化に強く反対し、大学の自治・学問の発展と社会への貢献を高めるための行動を国民的にすすめることを訴える」（JSA第34回大会決議） 　　2.「遠山プラン」に対する見解 　　3.「新しい『国立大学法人』像について（中間報告）」に対する見解 　　4.「新しい『国立大学法人』像について（中間報告）」に対する意見（JSA大学問題委員会） 　　5.「地域に根ざす教員養成を破壊する教員養成系大学・学部の統合・再編に反対する」（JSA大学問題委員会） 　　6.「新しい『国立大学法人』像について（最終報告）」に対する見解 　　7.「新しい『国立大学法人』像について（最終報告）」 　　8.「教育基本法」 　　9.「教育振興基本計画の策定と教育基本法の在り方について」（諮問）

体裁：A5判　144頁
定価：本体1,500円＋税

発行：青 木 書 店
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