<巻頭言>
ダイナミックなプロセスとしての憲法平和主義─リベラルからの九条改正論に抗する 君島東彦
<特集>平和学の現在─安保法成立後の世界平和の課題
まえがき 伊藤宏之
パックス・アメリカーナ─オバマ政権末期における現状,次期政権の課題 ジョゼフ・ガーソン(高草木博訳)
ドイツにおける平和問題の軌跡と現在─安保法成立後の日本への示唆 クリスティアン・シュヴァイツアー(君島東彦訳)
中国における平和学の動向─南京大学を中心とする平和学の発展の軌跡 劉成(張鴿訳)
<談話室>
新しい世界史教育を目ざして 桃木至朗
<レビュー>
なぜ欧州に向かうのか─疲弊する中東のシリア難民 平野雄吾
福島原発事故による小児甲状腺がんの多発 宗川吉汪・大倉弘之
<オピニオン>
低線量放射線被曝の問題について考える 草刈英榮
裁判官に対する国民的批判のすすめ─裁判官の良心の在りようを問う 富田道男
<レポート>
原水爆禁止2015年世界大会・科学者集会in山口の報告─核の脅威と被害のない世界を山口から 吉村高男
<サロン>
セウオル号事故シンポジュウム─事故をどう活かすか 在田正義
<本>
淡路剛久・吉村良一・除本理史 編『福島原発事故賠償の研究』 高瀬雅男
<日本科学者会議活動50年略年表2(1989~94年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>佐藤高晴
<巻頭言>
労働と生活の貧困への対抗軸─日本国憲法25条と27条をつなぐ 伍賀一道
<特集>貧困問題と社会福祉の役割
まえがき 堀場純矢
現代の貧困と生活保護の役割 山田壮志郎
社会保障制度改革推進法と介護保障の貧困化─健康権としての介護保障制度構築を 井口克郎
障害者家族におけるケアの長期化と家族内部の不平等 田中智子
児童養護施設からみた貧困と職員の労働環境─階層的な視点から 堀場純矢
<談話室>
福祉職場における労働組合 藤原佳子
<レビュー>
母子世帯の貧困の性格とその対応に関する課題─母子生活支援施設入所世帯の分析から 武藤敦士
<オピニオン>
ソーシャルワークのグローバルな動向 伊藤文人
<フロンティア>
医療・介護制度改革による患者への影響と医療ソーシャルワーカーの役割 村上武敏
<レポート>
社会的養護組織人材マネジメントに関する一考察─児童養護施設一陽の実践から 橋本達昌
<サロン>
全国こども福祉センターでの取り組み─居場所としての「社会貢献」の重要性 荒井和樹
<科学者つうしん>
<編集後記>高木文夫
<巻頭言>
東日本大震災からの復興と被災者の権利 綱島不二雄
<読者の声>
<特集>原発事故6年目を迎える現実
まえがき 赤石秋
原発事故被害訴訟 広田次男
原発事故5年目の福島 菅野偉男
原発災害被災者住民の苦しみ 塩谷弘康
福島第一原発の汚染水問題 柴崎直明
<談話室>
再び「わたしが望む大学像」 高橋礼二郎
<レビュー>
甲状腺がん「多発」の中,強引に進められる帰還促進政策
─無視される被ばくリスクと住民の意思 満田夏花
<オピニオン>
人類の未来につながるか,COP21 パリ協定 岩本智之
<シリーズ:ガラスの天井に挑む(7)>
ユニバーサルデザインの実現に向けて─難聴者の立場から 吉田仁美
<本>植松千代美 編『都市・森・人をつなぐ 森の植物園からの提言』 小林幹夫
<日本科学者会議活動50 年略年表3(1995~96年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>三好永作
<巻頭言>
戦争法廃止の国民運動の実践
─地域における一点共闘を支える研究者集団の役割 那須稔雄
<読者の声>
<特集>立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻す
まえがき 中野貞彦
「戦後70年」における戦争認識・平和認識の課題─過去・現在・未来のなかで 大日方純夫
立憲主義と国家緊急権 植野妙実子
「第九条」の永久存続のために─「『第九条』の国」から「『安保』の国」への転換点に立って 金子勝
平和主義,立憲主義,民主主義を侵害する日米ガイドラインと戦争法 小沢隆一
<談話室>
私のハローワーク体験記 増澤誠一
<レビュー>
日米安保の変容と軍事化の力学 大野光明
被災地の宮城県にみる農の現状と課題─協同の復興から考える 西村一郎
<サロン>
初めて水俣を訪問して─産業廃棄物と土壌汚染が残された水俣市 畑明郎
<本>日本科学者会議 編『原発を阻止した地域の闘い 第一集』 中嶋久人
<日本科学者会議活動50 年略年表4(1997~98年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>小林幹夫
<巻頭言>
電力小売自由化と環境対策・選択 歌川学
<特集>エネルギー自立社会構築に向けて大学はいかに地域のモデルになり得るか
まえがき 佐藤高晴
気候変動の抑制に向けた長期目標と省エネの意義 平田仁子
大学での省エネ技術─建築分野におけるZEB化と取り組み事例の紹介 吉田友紀子
大学での省エネ・環境負荷削減活動─照明・空調エネルギー削減,環境教育につながる取り組みに関して 近本智行
大学の実験系の省エネルギー 大岡忠紀・橋本訓
大学における省エネ・温暖化対策の現状と課題─京都における調査の事例から 田浦健朗・山本元
サステイナブルキャンパスの形と学生の貢献─ステークホルダーの役割とモデル構築 服部拓也
<談話室>
100%自然エネルギーのエコ・キャンパスを目指して 鮎川ゆりか
<オピニオン>
小児甲状腺癌の未分化癌への進行を抑制するために─抗ヘルペス剤による治療の試みを 島影美鈴 <補助資料>
<レポート>
長野県大鹿村フィールドワークの報告─リニア中央新幹線の建設・操業時の危険・自然破壊の問題 佐伯有真
<サロン>
大学病院の省エネ─ 2030年,大学病院のZEB標準化に向けて 佐々木剛
<ひろば>
『日本の科学者』の表紙カットを描かせていただくことになりました 若松倫夫
日本・中国のノーベル生理学・医学賞受賞とTPP「大筋合意」について想う 立石昌義
<日本科学者会議活動50 年略年表5(1999~2000年)>
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>三浦克洋
<巻頭言>
安保関連法廃止の闘い─岩手県大学関係者の運動と課題 横山英信
<読者の声>
<特集>ひきこもり研究は今
まえがき 藤本文朗
ひきこもりの人びと─精神科医の経験から 漆葉成彦
ひきこもり周縁の若者たちのフリースペースをつくる 原未来
教育現場からの支援 鎌田ユリ
ひきこもりは日本特有の現象か 藤本文朗
<談話室>
wamをご存知ですか─アクティブ・ミュージアム「女たちの平和と戦争資料館」訪問記 松永光司
<レビュー>
日本経済停滞の構造 工藤昌宏
環太平洋パートナーシップ協定と日本の変革 本間圭吾
<サロン>
待つことをめぐって─原発事故とひきこもり 旭爪あかね
<本>
尾関周二著『多元的共生社会が未来を開く』 北村 実
<日本科学者会議活動50年略年表6(2001~2002年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>小野英喜
<巻頭言>
軍学共同に反対する─軍に奉仕する科学者になるなかれ 池内了
<読者の声>
<特集>軍学共同の新展開─問題点を洗い出す
まえがき 三好永作
広まる軍学共同とその背後にあるもの─安全保障技術研究推進制度と第5期科学技術基本計画 河村豊
軍学共同を阻むために─東大職組の取り組みを中心に 遠藤基郎
科学の軍事利用と科学者の抵抗─歴史と運動に学ぶために 豊島耕一
軍産複合体と軍事技術開発 西川純子
<談話室>
軍学共同反対の闘い方─新潟大や海外事例から 赤井純治
<レビュー>
国境管理・人命救助・人権保護─ EU地中海地域への大規模な人の流入問題 中坂恵美子
福島原発事故による小児甲状腺がんの多発(続報) 大倉弘之・宗川吉汪
<オピニオン>
裁判官に対する国民的批判のすすめ その2─高浜原発3,4号機事件 富田道男
<サロン>
「乳歯保存ネットワーク」発足─ヴラディーミル・チェルトコフを迎えて 松井英介
<科学者つうしん>
<編集後記>梶原渉
<巻頭言>
増幅する東アジアの不安定化と「憲法九条」 真木實彦
<読者の声>
<特集>近現代の戦争の問題を考える─歴史修正主義の現在
まえがき 中嶋久人
戦後70年談話と歴史修正主義 佐々木啓
戦後補償問題の歴史的展開と加害者認識 本庄十喜
近現代の戦争とトラウマ─アジア・太平洋戦争とイラク戦争から考える 中村江里
日本軍「慰安婦」問題の現在─「性奴隷」隠ぺいという欲望 金富子
経験の後に書かれる歴史へ─イタリア歴史学におけるレジスタンス神話と修正主義 田浦健朗・山本元
<談話室>
フクシマ・チェルノブイリ会議に参加して「乳歯保存ネットワーク」の設立を報告 市原千博
<オピニオン>
『帝国の慰安婦』と「戦後史」の歴史修正主義 鄭 栄桓
<レビュー>
「日韓合意」に関する弁護士有志の声明について─日本軍「慰安婦」問題の真の解決をめざして 川上詩朗
海洋投棄された日本軍化学兵器による被災事故と掃海事業─銚子沖の事例 松野誠也
<本>
佐藤文香著『軍事組織とジェンダー─自衛隊の女性たち』 中嶋久人
梶原歩・城秀孝・布施祐仁・真嶋麻子編『18 歳からわかる平和と安全保障のえらび方』 原耕太
<第47 回定期大会の概要・大会決>
<科学者つうしん>
<編集後記>衣川清子
<巻頭言>
許すまじ サイバー空間の戦場化 長田好弘
<読者の声>
<特集>どうなる? リニア中央新幹線─その必要性,採算性,安全性を科学の目で考える
まえがき 前田定孝
リニア計画の意義,リスク,残された選択 橋山禮治郎
南アルプスの自然とリニア新幹線 佐藤博明
リニア新幹線の湧水問題─導水路トンネルで大井川減水の回復は可能か 林弘文
「ストップ・リニア! 訴訟」(国交省の認可処分取消訴訟)の経過と見通し 岡本浩明
<談話室>南信州の小さな町に出没する亡霊たち─日本遺産の町にしのびよる魔の手 湯通堂満寿男
<レビュー>
巨大組体操の危険性を検証する─必要とされる科学の眼 西山豊
人災は止まらない─インドネシアの森林減少と煙害 坂井美穂
<サロン>
新ターゲティングポリシーとインフラ輸出 森原康仁
<本>
金森絵里 著『原子力発電と会計制度』 上園昌武
本多滝夫・白藤博行・亀山統一・前田定孝・徳田博人 著『Q&A 辺野古から問う日本の地方自治』 藤枝律子
<日本科学者会議活動50年略年表7(2003年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>土屋十圀
<巻頭言>
オリンピックと原発─ 2016年8月の「日本」 大日方純夫
<読者の声>
<特集>原発再稼働を阻止し,原発に頼らない地域をめざそう
まえがき 中嶋久人
「欠陥商品」としての軽水炉と再稼働の問題点 舘野淳
原発に依存しない地域社会をつくるために 岡田知弘
原発反対運動の課題─未然に防げなかった福島の経験を踏まえて 伊東達也
原発裁判の動向─司法は原発ゼロの日本に道を拓くか 井戸謙一
原発建設を住民投票で阻止した巻町の闘い─町民総意で原発NOを選択 立石雅昭
<談話室>
障害者殺傷事件について 髙谷清
<レビュー>
最新のRI・放射線によるがん診断・治療 高橋成人
<オピニオン>
東日本大震災復興5年の教訓─復旧・復興と防災・減災の区別 嶋田一郎
<本>
山本由美,藤本文朗,佐貫 浩 編『「小中一貫」で学校が消える─子どもの発達が危ない』 小野英喜
<日本科学者会議活動50年略年表8(2004年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>中嶋由美子
<巻頭言>
動き出す「戦争法」と日本・世界のゆくえ 栗田禎子
<読者の声>
<特集>現代中東の社会状況と日本
まえがき 中嶋久人
アラブ革命を振り返る─背景・展開・遺産 長沢栄治
シリアの危機をどう捉えるか─「未完の物語」としての「シリア分割」 末近浩太
封鎖されたガザ地区に生きる人々─政治的孤立による人と物の移動の変化 錦田愛子
すべてのグローバル企業株式を人類共同遺産に!─中東・日本発の反グローバリゼーション・歴史的正義回復運動の可能性 岡野内正
<談話室>
不思議な数6174 西山豊
<レポート>
イラク・クルドの対「イスラム国」戦線─ヤジド派の悲劇と脅威の拡大 平野雄吾
<レビュー>
小規模太陽光発電は,地球環境・エネルギー問題の救世主か? 草清信
<オピニオン>
リニア中央新幹線,そのスピードの価値について考える 西川榮一
<本>
長沢栄治・栗田禎子 編『中東と日本の針路 ─「安保法制」がもたらすもの』 原民樹
栗田禎子 著『中東革命のゆくえ』 中嶋久人
<科学者つうしん>
<編集後記>藤谷正太
<巻頭言>
豊洲市場問題について 畑明郎
<読者の声>
<特集>課題山積みの東京オリンピック・パラリンピック─開催が歓迎される大会にするために
まえがき 中野貞彦
オリンピックの課題─近代オリンピック120年の現在 石出法太・石出みどり
東京オリンピック・パラリンピック開催と「国民のスポーツ権」について考える 青沼裕之
─パラリンピック自国開催を迎えるにあたり─障害者の「スポーツの権利」について考える 長田菜美子
東京オリンピック・パラリンピックを都民の目で考える 萩原純一
<談話室>
障害者と健常者 共に学び,共に競う 吉田義朗
<レビュー>
科学価値中立擁護論批判 宗川吉汪
研究不正の構造的背景 榎木英介
<オピニオン>
広島のキノコ雲は火災の煙だったのか?─『ニューヨーク・タイムズ』の論評に反論する 増田善信
<レポート>
原水爆禁止2016年世界大会・科学者集会 in 横須賀の報告─核兵器廃絶のために市民・科学者は何をすべきか 後藤仁敏
<本>
池田奉秀 著『常心是非常─空手を愛した深遠なるアウトローが語る』 小林幹夫
放送を語る会 著・鎌田慧 解説『安保法案─テレビニュースはどう伝えたか 検証・政治権力とテレビメディア』 白井浩子
<2016年(第51巻)総目次>
<科学者つうしん>
<編集後記>池島祥文