<巻頭言>
「反テロ戦争」と農業用水 福元満治
<特集>戦後70年──世界の中のこれからの日本
まえがき 伊藤宏之
アジア太平洋戦争の歴史的意義─「総力戦大戦」としての世界大戦 纐纈厚
戦後日本の学術研究体制─日本学術会議とその周辺 井原聰
日本軍「慰安婦」制度の本質は何か 吉見義明
憲法を活かす国民運動論─ささやかな実践記録 岩間一雄
<談話室>
一兵士・山本武の『陣中日記』のネット公開とその目的 山本富士夫
<シリーズ>原発を作らせなかった地域シリーズ(2)
岡山県日生町における原発立地阻止の運動と地域の現状 磯部作
<レビュー>
ヴァイマルからナチズムへ─今日の日本政治のモデル? 木戸衛一
<サロン>
核時代の映画『ゴジラ』 久我和巳
<オピニオン>
井上ひさし・樋口陽一 著『「日本国憲法」を読み直す』(岩波現代文庫,2014年7月)の視界 伊藤宏之
<科学者つうしん>
<編集後記>小林幹夫
<巻頭言>
不思議の海,有明海 半田駿
<特集>「有明海・諫早湾」で何が起こっているのか─大規模干拓事業のゆくえ
まえがき 佐藤正典
「よみがえれ! 有明訴訟」の経過と科学的因果関係 堀良一
有明海の底生動物の長期定点調査から見えてきたこと 東幹夫・佐藤慎一
有明海の潮汐・潮流の長期変化 速水祐一・田井明
諫早湾調整池における有毒アオコの恒常的大発生と猛毒ミクロシスチン汚染の拡散 髙橋徹
<談話室>
和白干潟のラムサール条約登録をめざして─和白干潟の自然と環境保全活動 山本廣子
<フロンティア>
福島と水俣・諫早・玄海を結ぶもの 馬奈木昭雄
有明海奥部の貧酸素化と諫早湾干拓事業の因果関係 松川康夫・佐々木克之
<シリーズ>原発を作らせなかった地域シリーズ(3)
九州電力の宮崎県串間原発計画を阻止─住民運動と自治体民主化の結合 佐藤誠
<レビュー>
核不拡散条約の特質と現在 山田寿則
<レポート>
労働者の連帯と空の安全を守るグローバルな闘い―JAL不当解雇撤回の闘いの経過,意義,展望 森陽子
<本>
畑明郎・向井嘉之著『イタイイタイ病とフクシマ―これまでの100年これからの100年―』 本間圭吾
<科学者つうしん>
<編集後記>伊藤宏之
<巻頭言>
「女性研究者・技術者の今,そしてこれから」─4年間をふりかえる 沢山美果子
<特集>女性が真に活躍できる社会を目指して
まえがき 中野貞彦
アベノミクスで女性は働きやすくなるか ─「家事ハラ」の視点から 竹信三恵子
複合的な生活困難の連鎖を断ち切る─女性の人権保障をめざして 戒能民江
女性差別撤廃条約の日本とドイツへの影響─暫定的特別措置を中心に 有澤知子
蔓延する非正規雇用と女性労働者 脇田滋
<談話室>
研究者夫婦の別居に想うこと 石渡眞理子
<レビュー>
安倍政権の女性観 鯵坂真
日本の民衆の誇り!九条を人類史の奔流に─「宮澤・レーン冤罪事件」の再来を許さない 山本玉樹
<シリーズ>ガラスの天井(6)
若手女性研究者の葛藤─研究と就職とライフコース選択 長谷川千春
<サロン>
『アナと雪の女王』とプリンセス・ストーリーの変容 衣川清子
<本>
梅尾朱美著『権利の芽吹きは足もとにあたりまえに生きていくための視覚障害者運動』 白井浩子
<科学者つうしん>
<編集後記>三浦克洋
<巻頭言>
石綿被害者の救済と国の責任 宮本憲一
<特集>泉南アスベスト訴訟勝利の意義
まえがき 澤田鉄平
大阪・泉南アスベスト国賠訴訟について─訴訟の争点と経過,最高裁勝利の意義等 村松昭夫
泉南地域のアスベスト産業と健康被害の特徴─資料や労災認定状況からの考察 南慎二郎
局所排気装置の技術的基盤と普及の条件─技術史的視点から見た最高裁判決の合理性 田口直樹
泉南地域の特徴とアスベスト災害 脇田滋
<談話室>
泉南アスベスト国賠訴訟に弁護団の一員として関わって 谷真介
<レビュー>
石綿関連疾患診断における一次検診の熟練医師による再読影の必要性 水嶋潔
建築産業におけるアスベスト問題─建築産業の特性と代替化 澤田鉄平
建設アスベスト訴訟をめぐる国の論理と倫理 杉本通百則
<本>
宮本憲一著『戦後日本公害史論』 吉田央
<科学者つうしん>
<編集後記>大貫友一
<巻頭言>
火山国日本には火山庁を創設すべし 藤井敏嗣
<特集>相次ぐ火山噴火・土砂災害に向き合う
まえがき 土屋十圀
噴火災害から学ぶ─御嶽山2014年噴火 及川輝樹
的確な監視と警戒による火山災害軽減の歴史から学ぶ─有珠山と御嶽山噴火のコミュニケーション考 岡田弘
2014 年広島土石流災害─巨礫を形成した土石流の地質的背景 越智秀二
2013年台風26号により伊豆大島で発生した豪雨の特性と土砂災害 山本晴彦
<談話室>
室蘭市の八丁平住宅地や公園に高濃度の砒素,鉛,フッ素と水銀 橋本忠雄
<シリーズ>原発を作らせなかった地域シリーズ(4)
高知県土佐佐賀町と窪川町での闘い 岩田裕
<レビュー>
福島第一原発事故による宮城県周辺の放射能汚染分布 南部拓未
科学をめぐる事実と価値─鰺坂論文へのレスポンス 北村実
<サロン>
映画館で原発と福島を考える 阿部泰宏
<科学者つうしん>
<編集後記>梶原渉
<巻頭言>
沖縄─島ぐるみの闘い 屋富祖建樹
<特集>「すべての生命の保障」を希求する沖縄県民の闘い
まえがき 伊藤宏之
2014年知事選・総選挙の沖縄戦後史における位置 新崎盛暉
沖縄経済の現状と島ぐるみの運動─建設業界を対象に 秋山道宏
沖縄報道をめぐる課題─ジャーナリズムの原点を問い直す 渡辺豪
辺野古への新基地建設反対運動―日本国家としての民主主義が問われいる 村上有慶
<談話室>
沖縄文化の基層に流れる非暴力性 上里賢一
<レビュー>
産官学の遺伝子ビジネス「MYCODE」─ヒトゲノムから経済的利益を生じさせてよいのか 水戸部秀利
<オピニオン>
大学・研究機関における軍学共同の本格化に反対の声を 浜田盛久
日本学術会議(SCJ)への要望─高レベル放射性廃棄物に関するSCJ の2編の報告について 富田道男
辺野古・大浦湾の生物多様性の価値 安部真理子
<本>
西山勝夫 編著『戦争と医学』 髙谷清
北垣智基・鴻上圭太・藤本文朗 編著『未来につなぐ療育・介護労働─生活支援と発達保障の視点から』 福島知子
<科学者つうしん>
<編集後記>衣川清子
<巻頭言>
指導者原理と民主主義─大学のガバナンスはいずれがふさわしいのか? 西牟田祐二
<特集>「大学改革」の対抗軸は何か
まえがき 米田貢
国立大学の運営と大学の危機 松田正久
新自由主義のポリティックスと大学自治の危機 折出健二
日本の私立大学の危機的状況と解決の方向 佐久間英俊
大学・学問の現代的存在形態と大衆的高等教育の創造 中嶋哲彦
<談話室>
教授会とカウンシル─新学部の新体制 秋田大学 教職員組合・JSA有志
<シリーズ>原発を作らせなかった地域シリーズ(5)
鳥取県青谷・気高原発立地阻止運動をふりかえって 石井克一・八木俊彦
<レビュー>
中江兆民の〈民主平等〉論─その今日的意義 福吉勝男
科学の価値中立性について 菅野礼司
<本>
西川 潤著『ぼくは猟師になった』 上野全保
<科学者つうしん>
<編集後記>土屋十圀
<巻頭言>
国際連合の70 年─その光と陰 松井芳郎
<特集>設立70 年を迎えた国連を検討する─大国主導の世界秩序の克服を
まえがき 梶原渉
国連の歩み─戦争と主権の相克 山形英郎
日本の国連外交─その実態と矛盾 河辺一郎
国連と市民社会の現在─軍事化と非軍事化の相克 君島東彦
国際人権法と国連─人権分野での取り組みと展開 鈴木亜英
<談話室>
井上ひさし『ムサシ』の主柱 荒木善夫
<戦後・被爆70 年特別インタビュー>
日本被団協事務局長・田中煕巳氏─科学者,被爆者としての歩みを振り返る 梶原渉
<シリーズ>原発を作らせなかった地域シリーズ(6)
「美しい若狭を守ろう」と原発と貯蔵施設を拒否しつづけた小浜市民の大きなたたかい 中嶌哲演
<レビュー>
Recht(法=権利=正義)理念を内在化した自覚的憲法人へ─憲法哲学的観点から 金井光生
<本>
吉田文和 著『脱原発と再生可能エネルギー─同時代への発言』 上園昌武
<第46 回定期大会の概要・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記>梶原渉
<巻頭言>
シカと森林─現代の自然保護問題 依光良三
<特集>激増するシカ:今,日本の森林で何が起きているか
まえがき 小林幹夫
奥日光におけるシカの爆発的増加によって生じた森林生態系への影響と保護管理の課題 小金澤正昭
北海道の森林におけるエゾシカの影響と個体数管理 明石信廣
世界遺産屋久島におけるシカ管理計画 塩谷克典・松田裕之
剣山山系三嶺周辺におけるシカ食害の実態と三嶺の森をまもるみんなの会の活動 坂本 彰
<談話室>
「夢の農薬」ネオニコチノイド─その神話の色褪せるとき 尼川大作
<レビュー>
保全生態学の立場からのシカの「食害問題」 高槻成紀
シカ増加にともなう林床植生衰退による土壌侵食と地表流流出率の増加─丹沢堂平における長期間の現地観測より 石川芳治
人工林資源の持続的再生産と獣害 山本美穂
<追悼文>
松川康夫さんを送る言葉 川崎健
<本>
千松信也著『ぼくは猟師になった』 上野全保
<科学者つうしん>
<編集後記>原口富博
<巻頭言>
水災害は本質的に社会現象─都市の変貌が新型水害を発生 高橋裕
<特集>激化する水災害─河川水害を克服するために
まえがき 土屋十圀
気候変動と大雨 鬼頭昭雄
わが国における治水のあり方をめぐって 宇民正
2012年の九州北部豪雨災害から学ぶこと 小松利光・橋本彰博
<談話室>
明治維新に学ぶ 河合聡
<レビュー>
平和学習のためのフィールドワーク─日雇い労働者の街,釜ヶ崎とその周辺を歩く 長野八久
放射線被曝線量の評価法におけるいくつかの問題点 今清水雄二
福島原発事故による放射性ヨウ素の拡散と小児甲状腺がんとの関連性,およびその危険性 増田善信
<レポート>
井上明久東北大前総長との名誉毀損裁判─最高裁は学術の常識に従って判断することを期待する 大村泉
<サロン>
原発小説のいま『東京ブラックアウト』から『再びの朝』まで 風見梢太郎
<本>土屋十圀 著『激化する水災害から学ぶ』 中山俊雄
<科学者つうしん>
<編集後記>高山進
<巻頭言>
ロシアの「存在感」を問う 長砂實
<特集>隣国ロシアにどう向き合うべきか
まえがき 浅妻裕
ウクライナ危機をどう見るか─プーチン戦略を踏まえて 堀江則雄
「北方領土」問題の現状と展望 黒岩幸子
EU・ロシアのエネルギー関係の変化と日本への示唆 蓮見雄
日ロ経済関係の新局面 安木新一郎
<談話室>
日本国憲法第9 条を世界に広めよう─ 27言語リーフレットの刊行 竹田正直
<特別企画 第5期科学技術基本計画の策定と日本の学術研究の将来>
科学技術基本計画路線20年の帰結と第5期計画策定の問題点 野村康秀
科学技術イノベーション遂行のための大学・教育政策─第5 期科学技術基本計画,第3期国立大学法人中期計画 齋藤安史
軍事研究を拡大させる「軍学共同」の新たな動き─最近15年間の動向から考える 河村豊
<科学者つうしん>
<編集後記>澤田鉄平
<巻頭言>
創立50周年を迎えて 米田貢
<特集>どうなる世界,どうする日本―日本科学者会議の50年
日本科学者会議の創設―戦後科学者運動の到達点 川崎健
原発災害と環境公害の共通根源は何か―「権力の横暴」を考える 山本富士夫
地域の崩壊とその再生 保母武彦
大学の自治の新しい在り方―科学者会議の50年を振り返って 松田正久
憲法を否定する日米安保体制の進展と国民の抵抗―基地・核そして森林 亀山統一
日本科学者会議活動50年の総括と今後の課題 長田好弘
<オピニオン>
知の戦線の再構築を! 宗川吉汪
足尾鉱山堆積場の防災問題と取り組む―災害問題研究委員会の活動史から 坂巻幸雄
私の技術論―技術のあり方を考える 塩谷光
<レポート>
JSAと私―女性研究者運動に関わって 石渡眞理子
<ひろば>
JSA院生10年間の取り組みの発展と,そこから学んだこと 佐川清隆
若手研究者からみたJSAの魅力 久米鏡花
<JSA活動50年略年表(1965~88年)>
<科学者つうしん>
<編集後記>浅妻裕