<扉のことば>
科学性を深めつつ公平な社会へ 白井浩子・田口直樹
<巻頭オピニオン>
特定秘密保護法の制定に反対する 中谷雄二
<特集>福島原発事故・災害―現状分析と打開のあり方
まえがき 伊藤宏之
福島原発事故をめぐって─廃炉への展望 本島勲
原発再稼働をめぐる技術的論点 青柳長紀
高レベル放射性廃棄物処分場問題への対処─日本学術会議の「回答」をふまえて 舩橋晴俊
除染の技術と効果─住民自身による除染法の提案 山田國廣
<談話室>
「夏の学校2013」に参加したこと―被災地を生で見ての雑感 和泉直樹
<シリーズ 震災と原発事故(17)>
船方の明日―日常を取り戻すための漁民の闘い 渡辺博之
<レポート>
震災復興に向けた市民的合意形成 今野順夫
<オピニオン>
復興への旅─三陸の水産業,北欧に新たな視点を求めて 平野雄吾
<レビュー>
自家育種・自家採種のすすめ─農に勤しみ栽培植物の性の真髄に触れる楽しみ 生井兵治
<ひろば>
科学の価値中立説は正しいか─嶋田批判に応えて 宗川吉汪
<本>
浅見輝男著『環境土壌学者がみる福島原発事故』 多羅尾光徳
坂口由美著『馬奈木昭雄聞き書き たたかい続けるということ』 伊藤宏之
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>新井大輔
<扉のことば>
若者と対話を始めよう 藤原宏志
<巻頭オピニオン>
人間と水との関わり 青山勲
<特集>水と現代社会─その課題と解決に向けて
まえがき 澤田鉄平
生命と環境にとって重要な水─日本の川の利用と環境の保全を巡って 村上哲生
地球温暖化と湖沼環境─Natural energy lensの挑戦 熊谷道夫・岩木真穂
地下水涵養と生態共生管理─持続可能な水の利用法の考察 橋本淳司
世界の水インフラの新しい動き─日本発の住民のための浄化技術の広まり 中本信忠
日本の水インフラ──上下水道の事業運営を巡る検討 南慎二郎
<談話室>
「平和への権利」をめぐる南北対立と市民社会からの貢献 真嶋麻子
<レビュー>
ビッグサイエンスと国際リニアコライダーを考える 井原聰
風船と放射性微粒子 三好永作・伊藤久徳
<レポート>
大震災・原発災害に苦しむ福島からの発信─被災地ボランティアの私たち 大内秀夫
<本>
日本科学者会議編『南海トラフの巨大地震にどう備えるか』 川崎健
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>梶原渉
<扉のことば>
社会保障制度解体の危機 小淵港
<巻頭オピニオン>
福島県浪江町のいま 澤田鉄平
<特集>原発過酷事故を倫理的・道義的に考える
まえがき 中野貞彦
ドイツの脱原発倫理委員会報告書から何を学ぶか 牧野広義
原発過酷事故を倫理的・道義的に考える─経営分析の面から 谷江武士
地下水涵養と生態共生管理─持続可能な水の利用法の考察 橋本淳司
原発と科学者の社会的責任─科学・技術の二面性と倫理問題 青水司
閉ざされた科学者集団は道を踏み誤る─放射線健康影響の専門家は原発事故後に何をしたのか 島薗進
<談話室>
わが国のPCB廃棄物処理基本計に起きている困難な問題─製造会社の記録をもとにPCB廃棄物の全量把握が必要 橋本忠雄
<レビュー>
米国の無人機攻撃をめぐる諸問題2 梶原渉
住民運動・科学者運動は如何に原発建設と対峙したか 飯田克平
<オピニオン>
民主的手続きが求められる学術会議の「参照基準」決定プロセス 大西広
安倍政権の改憲戦略と教育「改革」の現段階 石山久男
<レポート>
ナショナル・トラスト:イギリスの大地を守る─オープン・カントリィサイドを歩く 四元忠博
<本>
本間慎・畑明郎編『福島原発事故の放射能汚染─問題分析と政策提言』 久野勝治
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>中島明子
<巻頭言>
いま東北の自然と文化の意味を考える 粟野宏
<特集>東北の自然と文化─東北からの発信
まえがき 初澤敏生
小国マタギ─雪崩地形を舞台にした伝統的春グマ猟の継承 草刈広一・金野伸
近世城下町米沢における街路網の形成と山岳眺望─眺望遺産保全の意義 粟野宏
地域づくり・ジオパークの可能性─男鹿半島・大潟ジオパークを例として 白石建雄
津波被災地における岩手大学の水産・養殖業復興支援について 梶原昌五
<談話室>
日本鋳物産業の技術革新─博士論文執筆体験記 永島昂
<レビュー>
科学の価値中立性と科学者の社会的責任 北村実
東北メディカル・メガバンク事業の非倫理性 水戸部秀利
棚田と人をつなぐ仕組みの現状と課題─棚田を保全・活用するための「ヒト継ぎ」「ヒト起こし」の提案 永菅
裕一
<本>
日本科学者会議編『国際原子力ムラ─その形成の歴史と実態』 山本富士夫
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>三浦克洋
<巻頭言>
経産省エネルギー基本計画は作り直すべきである 吉岡斉
<特集>自然エネルギー・アイランド九州の未来─九州からの発信
まえがき 高山英男
地域社会における自然エネルギー開発の重要性 阿部博光
電力自由化とアジアスーパーグリッド 小坂正則
宮崎県新エネルギービジョンの特徴と今後の課題 大坪昌久
第31回九州・沖縄地区シンポジウム 実行委員会より─主張の背景から今後の取り組みへ 島田晉
<談話室>
日本科学者会議(JSA)東京支部における組織強化活動の教訓について 松永光司
<レビュー>
大阪府立大学と大阪市立大学の廃止統合問題 森裕之
<レポート>
大学における「教養」の否定について─第二外国語教育再考 杵渕博樹
<シリーズ『ガラスの天井に挑む(5)>
進取と継続の意思を持って学術の世界に歩みつづけて 森谷絜
<フロンティア>
土壌中の放射性核種が農作物に移行するときに関係する条件因子について 後藤隆雄
<提言>
「原発汚染水問題」にかかわる緊急提言 日本科学者会議原発汚染水問題プロジェクトチーム
「除染」にかかわる提言 日本科学者会議除染問題検討チーム
<ひろば>
科学論に関わる専門家の本格的な議論を 嶋田一郎
<本>
廣田 襄『現代化学史 原子分子の科学の発展 秋津貴城
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>三浦克洋
<巻頭言>
「特定秘密保護法と戦争準備・原発推進」─秘密法廃止運動の課題と展望 海渡雄一
<特集>研究がおもしろい!Part 5 大学院生の研究最前線
まえがき 新井田智幸
ヘーゲルの社会哲学─自由と共同の弁証法 色摩泰匡
フランシス・ベイコンの「自然の支配」再考 柴田和宏
ズリ流動下における多層球状構造形成過程─不均一性を記述する「こと」とは? 丸岡敬和
自然の縁起を,科学の辺境でみる 松山裕典
「春の学校」─東京支部院生による研究交流活動 東京支部院生幹事一同
<談話室>
学生による憲法運動の主体形成にむけて─「学生のための憲法基礎講座」をふりかえって 梶原渉
<レビュー>
日本における科学者運動の条件と課題 長田好弘
滋賀県高島市の放射能汚染木くず不法投棄事件 畑明郎
<レポート>
大学院生の現状と課題 全国大学院生協議会
<本>
アンディ・リーズ著 白井和宏訳『遺伝子組み換え食品の真実』 生井兵治
<読者の声>
<科学者つうしん>
<編集後記>新井田智幸
<巻頭言>
先の見えない大学改革─展望ある高等教育を目指して 松田正久
<読者の声>
<特集>学術研究体制の惨状と解決の展望
まえがきにかえて─問われる,大学は誰のものか 細井克彦
学術研究体制を望ましいものに推し進めるのか,悲惨な事態へと追い込むのか──科学・技術政策策定の分水嶺 兵藤友博
「国立大学改革プラン」にもとづく大学再編計画 齋藤安史
「アベノミクス成長戦略」のもとで大学に起きていること──地方国立大学からの報告 粟野宏
新しい研究開発法人創設の動き 小滝豊美
<談話室>
リスボン大地震を追って─ロシオ広場とサン・アンタオ門街 永冶日出雄
<レビュー>
水と氷の物理化学─コンピュータシミュレーションによる研究 田中秀樹
事実認識と価値判断の問題 鯵坂真
<オピニオン>
「科学価値中立論者」に問う 宗川吉汪
<本>
落合栄一郎著『病む現代文明を超えて持続可能な文明へ』 岩佐茂
<科学者つうしん>
<編集後記>池島祥文
<巻頭言>
研究をめぐる諸問題 丹生潔
<特集>東アジアの平和へ,問われる日本の役割
まえがき 梶原渉
日・中の国家間対立の背景にあるもの──真の友好を求めて 加々美光行
東アジア葛藤の構造と課題──韓国からの視点 李俊揆
アメリカの東アジア戦略と日米安保体制 島川雅史
戦争国家化に対抗すべき平和構想──戦後「平和国家」の擁護と発展 梶原渉
<談話室>
原発事故は人間の自己疎外 畑孝一
<レビュー>
命が尊ばれる地球環境を求める──サケの放流による河川浄化と大衆への環境教育実践 杉浦公昭,又重英一,佐藤保彦,丹生淳郷,勝山義弘
低線量放射線の発がんリスク──「3.11」以後の知見と「100ミリ安全論」 平野治和
<レポート>
べトナム現地での枯葉剤被害二世の社会的支援と調査研究 福島知子,藤本文朗
<オピニオン>
原子力規制委員会(2012)による「放射性物質の拡散シミュレーションの試算結果」は平和な市民生活に有害だ 生井兵治
<読者の声>
<第45回定期大会の概要・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記>澤田鉄平
<巻頭言>
多文化共生社会へ向けての外国語教育──課題と展望 鳥飼玖美子
<読者の声>
<特集>多文化共生にむけた外国語教育を
まえがき 中須賀徳行
近代日本の英語教育史が教えること 江利川春雄
外国語教育のあり方を考えるために 大谷泰照
小学校英語教育の未来を考える 瀧口優
中高英語教育に「すべての子どもへ」の視点を 柳沢民雄
大学における外国語教育の現状─旧国立大学,公立大学,私立大学の各事例から 野呂康・石野好一・伊勢晃
<談話室>
現場からの教科書づくり 安藤富雄
<レビュー>
科学者と住民運動の連携──阿武山研究用原子炉設置計画撤回の歴史から 山本謙治
<レポート>
「フクシマ・アクション・プロジェクト」の設立と活動──巨大組織に極小組織はどう挑むか 佐々木慶子
<本>
大津由紀雄・江利川春雄・斎藤兆史・鳥飼玖美子著『英語教育,迫り来る破綻』 弘山貞夫
<科学者つうしん>
<編集後記>白井浩子
<巻頭言>
奈落への軌道─文明論からのリニア批判 川村晃生
<読者の声>
<特集>超伝導磁気浮上式「リニア新幹線」の徹底解剖──文明論,基礎技術,環境保全,経済などの視点から
まえがき 柘植新・中須賀徳行
リニア新幹線をめぐる諸問題──燃費はリニアの皮を被った蒸気機関車並み 松島信幸
南アルプスをリニア新幹線が貫くと 松島信幸
環境保全から見た「リニア新幹線」──岐阜県東濃地方の事例を中心に 糸魚川淳二
経済学的側面などから見た「リニア新幹線」──必要性と採算性を事前評価する 橋山禮治郎
<談話室>
カウンターから見る世相 阿部栄助
<レビュー>
「リニア新幹線」をめぐる全国の動き 樫田秀樹
<レポート>
リニア中央新幹線の騒音問題──トンネル走行にともなう微気圧波の発生と環境破壊 庄司善哉
<オピニオン>
「リニア中央新幹線」の電磁波問題 荻野晃也
<声明>
リニア中央新幹線計画の撤回・中止を求める声明
<本>
木戸衛一編『平和研究入門』 中島明子
<科学者つうしん>
<編集後記>澤田鉄平
<巻頭言>
「想定外」をなくすために 岡村眞
<特集>叡智を尽くして 巨大地震に備える──文中国地区からの発信
まえがき 稲垣賢二
内陸型巨大地震に備える──強震動の特性とその予測 竹中博士
大地震に備える建物環境 岩井哲
脱原発に向けたエネルギー政策──島根県エネルギー自立条例住民直接請求
運動の教訓 上園昌武
<談話室>
村岡花子訳『赤毛のアン』は不完全訳だった 衣川清子
<原発を作らせなかった地域シリーズ(1)>
芦浜原発を止めた小さな町の記録 柴原洋一
四国と和歌山県における原発立地を断念させた運動の歴史 服部敏彦
<オピニオン>
広島・土砂災害の残した課題 土屋十圀
気候変動駆動要因の強度表記にかかわる疑問 田中雄三
<フロンティア>
国際協力による超大型望遠鏡TMT の建設 青木和光
<サロン>
「科学の価値中立性」を読んでの感想 河合聡
<本>菅野礼司著『複雑系科学の哲学概論』 粟野宏
<科学者つうしん>
<編集後記>高木文夫
<巻頭言>
ヘイト・スピーチの害悪 金尚均
<特集>排外主義の深層と共生への展望
まえがき 浅妻裕
日本型排外主義の背景──なぜ今になってヘイトスピーチが跋扈するのか 樋口直人
反ヘイトスピーチ法はレイシズムを抑えられるのか?──フランスのイスラモフォビアの事例から 森千香子
日本に生きるパキスタン人移民の社会適応──1980年代以降の南アジア系移民排斥政策の流れのなかで 福田友子
在日韓国・朝鮮人から見る排外主義と共生の展望 髙賛侑
<談話室>
岩波講座「シリーズ大学」について 長田好弘
<レビュー>
朝鮮学校に対する襲撃事件と控訴審判決について 上瀧浩子
ドイツの脱原発において市民運動が果たした役割 千葉恒久
上関原発計画の現段階と諸問題 増山博行
<レポート>
原水爆禁止2014 年世界大会・科学者集会(福島)の報告──核兵器なき世界 原発なき社会を 福島から訴える 井原聰・初澤敏生
<科学者つうしん>
<2014年(第49巻)総目次>
<編集後記>浅妻裕