『日本の科学者』 2012年目次

2012年1月号 Vol.47 No.1 通巻528号

<扉のことば>
   日本のTPP 参加問題で思うこと   萩原伸次郎
<特集>自然エネルギー元年
   まえがき   江村薫
   自然エネルギー社会への転換の重要性と可能性   和田武
   原発縮小下の省エネ・自然エネルギー普及シナリオ   歌川学
   自然エネルギーに関する先進自治体の取り組み
   ─地域資源を活かした温暖化対策と地域活性化   豊田陽介
   日本周辺海域における風力と潮流力エネルギーの利用の可能性   石田茂資・南佳成
   地熱エネルギー開発利用の可能性と課題   江原幸雄
   「新段階」に入った世界の自然エネルギー開発─進む国際社会の取り組み   阿部博光
<談話室>
   モンゴルの核廃棄物処分場問題に思う   今岡良子
<シリーズ 震災と原発事故(5)>
   庶民の暮らしとコミュニティを壊されてはならない
   ─伊達市霊山町小国地区の「避難勧奨地点指定」対策について   佐々木英章
<討論のひろば 原発を考える>
   原発問題と科学者の社会的責任   宗川吉汪
<フロンティア>
   ヒロシマとフクシマ─文明災   堀孝彦
<オピニオン>
   被ばく線量(線量当量Sv)と放射能の強さ(Bq)   林弘文
<科学者つうしん>
<編集後記>  岩橋昭廣

2012年2月号 Vol.47 No.2 通巻529号

<扉のことば>
   2011年をふりかえる   平野健
<特集>哲学はなんの役に立つのか
   まえがき   島崎隆
   正義論の現代的意義   碓井敏正
   環境と生命の哲学的考察   高田純
   哲学と企業の社会性—企業倫理学と企業の行動規範   田島慶吾
   哲学は教育にどう役立つか   島崎隆
   クリティシズムとしての哲学—「方法」から「批評」へ   石井潔
<談話室>
   実践知の共有をめざして—哲学セミナーと哲学カフェ   吉田千秋
<討論のひろば 原発を考える>
   原発事故に際してなにをなすべきか   舘野淳
<レビュー>
   江戸時代の日本における「密度」の概念   中村邦光
<原著論文>
   ロバート・ブラウンの「ブラウン運動」に関する論文の誤解・誤訳の原因
   —物理学者長岡半太郎を事例として   生井兵治
<フロンティア>
   検察審査会の実施・運営上の問題点   岩本将
<本>カール・ヘーゲル筆記, ウド・ラーマイル編, 牧野広義・上田浩・伊藤信也訳
   『G.W.F.ヘーゲル論理学講義—ベルリン大学1831年』   北村実
<科学者つうしん>
<編集後記>  神谷章生

2012年3月号 Vol.47 No.3 通巻530号

<扉のことば>
   3.11 以後の市民社会にいっそう求められる科学者運動の役割   岡林信一
<特集>1 年後のいま,復旧・復興を考える
     ─東日本大震災問題特別研究委員会中間報告
   まえがき   伊藤宏之
   福島第一原発事故の原因,推移,「収束方針」の分析   岡本良治
   原発災害についての損害賠償   北村浩
被災者,被災地が主人公の復旧・復興をめざして
    ─宮城県の農業・水産業を中心に   綱島不二雄
   大震災の中での農業・農村と希望への道   守友裕一
   東日本大震災と水産業の復興課題   二平章
   持続性エネルギーへの転換と国民生活のあり方   佐川清隆
   東日本大震災の復旧・復興財源によせて   工藤昌宏
<談話室>
   津波で被害をうけた福島・相馬市松川浦を訪ねて   伊藤光弘
<討論のひろば 原発を考える>
   分野を越えた21 世紀型学問の構築   坂東昌子
<オピニオン>
   「研究者の権利・地位・倫理」報告文書をJSA運動に活かすために   丹生淳郷
<本>
   『原発とヒロシマ−「原子力平和利用」の真相』   市川浩
<レポート>
   放射能汚染による福島県内の現状とその課題   本間圭吾
<科学者つうしん>
<編集後記> 松浦義則

2012年4月号 Vol.47 No.4 通巻531号

<扉のことば>
   原子力発電の安全性思想   塩谷光
<特集>科学者の社会的責任
   まえがき   中須賀徳行
   原発における科学者の社会的責任
   ─原発廃止に向けて科学者の英知の結集を   長田好弘
   被曝実態に基づく放射線影響の研究
   ─原爆症認定集団訴訟の経験から   沢田昭二
   「御用学者」批判ができない大学社会   豊島耕一
   環境・災害問題の現場における科学者の社会的責任   坂巻幸雄
<談話室>
   岩手県宮古地域の救援・復興に参加して   武田英夫
<討論のひろば 原発を考える>
   放射線被曝問題と発言の仕方─健全な議論を妨げる日本社会   岡山博
<レビュー>
   大震災と地方自治   藤田安一
<フロンティア>
   原子力災害と再生への一歩─集団的避難と帰郷の権利の保障を   飯田克平
<シリーズ 新たな社会構想をめざして(5)>
   国旗国歌の強制と立憲主義(上)   白井劍
<本>
   西谷正 著『坂田昌一の生涯 ―科学と平和の創造』   松田正久
<ひろば>
   福島原発事故への対応, 今こそJSA の出番!   杉浦公昭
<科学者つうしん>
<編集後記> 藤田安一

2012年5月号 Vol.47 No.5 通巻532

<扉のことば>
   理科離れは思考離れ・学問離れ
   ─現場教師と子どもの生の声に耳を傾けよう   牛田憲行
<特集>学問の継承性と基礎科学の危機
   まえがき   伊藤光弘
   学力低下・理数離れの現状と理科実験実践の課題   滝川洋二
   危惧される数学における学問継承性と研究環境
    ─学術会議数理科学委員会提言を受けて   伊藤光弘
   火山観測研究の危機的現状と防災   藤井敏嗣
   法学研究者養成の課題─法科大学院の現状と法学研究のゆくえ   豊川義明
   外国語教育の現状と課題─大学の英語教育を中心に   安藤勝夫
<談話室>
   地震の発生,崩壊堰き止めダム決壊などの予測問題に思う   志岐常正
<討論のひろば 原発を考える>
   原発事故と放射性セシウム汚染の健康への影響   本間慎
<レビュー>
   3.11 大地震によって海水面下にある農地の復興事業から
   脱原発・CO2 フリー社会の建設事業へ   草野清信
<フロンティア>
   植物のCO2 固定機能を高めるC4 光合成の最近の話題   谷口光隆
<オピニオン>
   被災地での性犯罪   上野哲
   化学災害データベースに見る近年の原発等での事故増加傾向   後藤隆雄
<シリーズ 新たな社会構想をめざして(5)>
   国旗国歌の強制と立憲主義(上)   白井劍
<本>
   藤澤 和恵,遠州 敦子, 小嶋 信夫著『高齢社会の生活再生』   濱岡政好
   青木和光 著『星から宇宙へ』    岸文夫<ひろば>
<科学者つうしん>
<編集後記> 西村隆誉志

2012年6月号 Vol.47 No.6 通巻533号

<扉のことば>
   放射性物質は低線量でも体内に入ると危ない
    ─内部被曝の研究を   中須賀徳行
<特集>都市の防災
   まえがき   鈴木勝久
   都市防災の現状と課題─次の災害に備えて   室崎益輝
   問題の多い都市住宅の耐震性   竹山清明
   来たるべき大規模地震による火災リスクに備えて
     ─市街地火災の発生を「想定」の視野に入れて   関澤愛
   地震・津波災害の軽減と安全・安心社会の構築   濱田政則
   コンビナートの地震被害の特徴と耐震・防災対策   鈴木浩平
   川崎コンビナート地域(臨海部)の安全性向上に向けて   竹内康雄
<談話室>
   地民法改正─必要性と問題点   富田哲
<フロンティア>
   「3.11」津波災害と自然災害論   岩渕孝
<討論のひろば 原発を考える>
   福島原発事故と科学者の課題   佐久間英俊
<シリーズ 震災と原発事故(6)>
   震災と原発―原子力発電と技術の地域性   富田道男
<オピニオン>
   政府の震災がれきの処理と放射性物質の除染を問う   瀬戸昌幸
<レビュー>
   チェルノブイリ―ドイツ―フクシマ 真実を求めて   ゼバスティアン・プフルークバイル
<科学者つうしん>
<編集後記> 小林大祐

2012年7月号 Vol.47 No.7 通巻534号

<扉のことば>
   原子力発電は持続不可能である   野口義直
<特集>日本の海洋教育
   まえがき   大松重雄
   海洋科学とは何か─日本の海洋教育の概要と問題点   市川洋
   日本海洋学会教育問題研究会の活動とわが国の海洋教育の課題   轡田邦夫・市川洋
   歴史的変遷から見た水産教育の方向性   佐々木剛
   日本の海洋教育について─日本船舶海洋工学会の取り組み   日本船舶海洋工学会 海洋教育推進委員会
   海洋教育の普及を目指して─初等・中等教育と高等教育のつながりを考える   福島朋彦
   日本の海洋教育─海洋教育船の提案   在田正義
<談話室>
   誰が所有し,何に使っているか―原発は“生産関係”も重視した議論を   山部恵造
<討論のひろば 原発を考える>
   「3.11福島原発災害」を踏まえて,全ての原発を廃炉に!    山本富士夫
<レビュー>
   志賀原発の「津波対策」「ストレステスト」の問題点   児玉一八
<サロン>
   1945.8.10─中国が日本の敗戦を知った日   池沢実芳
<本>
   フェリス女学院大学エコキャンパス研究会編(佐藤輝監修)
   『大学生がえがく脱原発の未来マニュアル―検証!自然エネルギーのチカラ』   瀬戸昌之
   日本科学者会議編『放射能からいのちとくらしを守る』   林弘文
   畑明郎編『深刻化する土壌汚染』   本間慎
<科学者つうしん>
<編集後記> 伊藤宏之

2012年8月号 Vol.47 No.8 通巻535号

<扉のことば>
   日米開戦70周年─「救世主」天皇裕仁の「正義の戦争」   岩橋昭廣
<特集>日米開戦 70年
   まえがき   伊藤宏之
   沖縄からみる日米開戦─沖縄戦がもたらしたものは何か   石原昌家
   原爆投下と対日戦略の真相   春名幹男
   日米戦争期日本の政治体制   纐纈厚
   日中戦争から日米開戦へ─日本海軍の「破滅のシナリオ」   笠原十九司
<談話室>
   川崎における「平和をきずく市民のつどい」30年の歩み    田辺勝義
<討論のひろば 原発を考える>
   真の学際性と新しい科学者の社会的責任    嶋田一郎
<レビュー>
   21世紀初頭の世界と日本の課題─社会契約の理論的・実践的有効性を考える   伊藤宏之
   たばこ病訴訟と裁判官の責任   伊佐山芳朗
<サロン>
   ヒロシマとフクシマ   小島定
<本>
   日本科学者会議編『地震と津波―メカニズムと備え』   坂巻幸雄
   日本科学者会議・日本環境学会編『なぜ、いま「魚の汚染」か』   原英二
<第43回定期大会の概要・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記> 江村薫

2012年9月号 Vol.47 No.9 通巻536号

<扉のことば>
   大飯原発再稼働におけるリスクとベネフィット   山本富士夫
<特集>新しい社会運動の胎動
   まえがき   新井田智幸
   反原発運動のエートス─エジプト革命から受け継いだもの   原 民樹
   オキュパイ・ウォールストリートの実像   島野 照・本田潤一
   2012 年京都市長選挙とダンス規制反対運動   木原 隆
   3.11 以降の原水爆禁止運動─新しい社会運動との関わりと今後の課題   梶原 渉
   〈座談会〉2011 年の社会運動をどう見るか   対談者:木下ちがや・佐々木啓・新井田智幸・後藤 達
<談話室>
   原発避難者支援のこれから    隅田聡一郎
<討論のひろば 原発を考える>
   原発事故の何が問題なのか─フクシマと「社会科学」の二つの視点から    伊藤昌太
<レポート>
   Independent WHO 主催「ジュネーブ・フォーラム」の報告
    ─ 放射線防護に関する科学者と市民のフォーラム    牟田おりえ
   Lio + 20 地球サミットからのレポート    三宅良美
<レビュー>
   煙樹ヶ浜松林のマツ枯れ実態調査
    ─マツ枯れの実態と農薬散布後の虫の死体調査について    乾風 登・妹背修治・瀬戸幸作・橋本武人
<ひろば>
   「討論のひろば」を読んで   中嶋俊一・三好永作・生井兵治・浅妻 裕
<本>
   菅野礼司・南原律子著『物理学とは何かを理解するために─基礎概念の発展を追って』   〓木秀男
<科学者つうしん>
<編集後記> 伊藤光弘

2012年10月号 Vol.47 No.10 通巻537号

<扉のことば>
   住民自治の息吹   藤田安一
<特集>科学と教育の結びつきを問い直す
   まえがき   小林大祐
   OECDの教育政策提言におけるevidence-based 志向をめぐって   田中昌弥
   福澤諭吉の実学思想 ─その意義と限界   米山光儀
   「原子力・エネルギー教育」の教材研究―「高リスク」社会の中で価値選択的課題にどのように向き合うか   三石初雄
   科学教育のカリキュラム・ポリティクス─対立と価値判断の原子力・エネルギー教育へ   澤田稔
   勝田守一教育学の戦前と戦後   佐藤広美
<談話室>
   市民が政策をつくる運動    荘司信行
<討論のひろば 原発を考える>
   原発の安全性─「 安全神話」を支えている諸理論を糾明する    塩谷光
<シリーズ 震災と原発事故(7)>
   除染技術開発の実態    椿淳一郎
<シリーズ ガラスの天井に挑む(1)>
   年齢制限を越えていても応募し採用された─電気・電子工学の分野で    塩川祥子
<レビュー>
   江戸末期の東日本における畑作・養蚕地域の農民の特性と和算文化    中村邦光
<オピニオン>
   薬害を容認するイレッサ訴訟高裁判決の不当性   片平洌彦
<本>
   ジェフリー・ライマン,ポール・レイトン著,宮尾茂訳
   『金持ちはますます金持ちに 貧乏人は刑務所へ─アメリカ刑事司法制度失敗の実態』   本田浩邦
<科学者つうしん>
<編集後記> 牛田憲行

2012年11月号 Vol.47 No.11 通巻538号

<扉のことば>
   市民と科学者共同体の再契約   伊藤宏之
<特集>新局面を迎える「大学改革」政策
   まえがき   細井克彦
   科学・技術政策と高等教育政策─競争力強化のための人材(財)育成   齋藤安史
   国立大学法人における大学自治の復興   中嶋哲彦
   国立大学法人化の財政問題―財政縮減と競争原理   佐藤誠二
   法人化後の国立大学への公財政支出の変化および財政誘導による機能別分化促進と大学間格差の固定化   長山泰秀
   大阪府立大学をめぐる大学改革の現状   森利明
<談話室>
   反原発運動とアーティストたち   向野耕
<討論のひろば 原発を考える>
   福島原発事故以後の新局面とその背景   真木實彦
<シリーズ 震災と原発事故(7)>
   〈福島からのアピール〉   「全国交流集会 in福島」参加者一同
<サロン>
   私の医療観を変えた一つの体験  安場敏
<レビュー>
   寝屋川廃プラ公害裁判に見る司法の科学リテラシー─判決についての批判的考察  長野晃
   「科学技術イノベーション政策」の現段階─第4期科学技術基本計画を考える  兵藤友博
<本>
   西尾正道著『がんセンター院長が語る放射線健康障害の真実』  中須賀徳行
   末永恵子著『死体は見世物か─「人体の不思議展」をめぐって  宗川吉汪
<科学者つうしん>
<編集後記> 本田浩邦

2012年12月号 Vol.47 No.12 通巻539号

<扉のことば>
   大学入試の今を考える   伊藤光弘
<特集>原発再稼働を問い直す
   まえがき   中野貞彦
   福島原発災害と地域再建の課題   清水修二
   原発停止下における電力需給─大飯原発再稼働の検証と電力システム改革   本島勲
   福井原発再稼働差止め訴訟の論点   井戸謙一
   原子力発電所と雇用問題   坪田嘉奈弥
<談話室>
   女川原発再稼働反対のたたかいのなかで   高野博
<討論のひろば 原発を考える>
   巻町の住民投票から3.11フクシマ後の原発問題を考える
    ─住民運動を攻撃する原子力ムラと対峙する取り組み   小林昭三
<シリーズ 震災と原発事故(7)>
   全村民避難からの帰還と復旧・復興へ─川内村の帰村宣言   山川充夫
<フロンティア>
   気候目標と各国温室効果ガス排出削減目標   歌川学
   JSA-ACT チームが「第4 次気候変動評価報告書」中の表記の訂正をIPCC に要請   田中雄三
<オピニオン>
   沖縄・普天間基地にMV22 オスプレイ配備強行─決定的に乖離する沖縄県民と日米同盟の意思   亀山統一
<レポート>
   原子力災害は患者を襲う──原発直下,福島・双葉病院の悲劇   平野雄吾
   原水爆禁止2012 年世界大会・科学者集会(滋賀)の報告   畑明郎
<ひろば>
   脱原発は党派を越えて   西山豊
<科学者つうしん>
<総目次>
<編集後記> 新井田智幸