2003年 3月18日 |
日本科学者会議茨城支部 |
イラクへの軍事攻撃に反対するアピール |
イラクへの武力攻撃が本当にやむを得ない最後の手段であることが自国民、世界の人々に説明がつかないまま、米、英、スペイン政府は武力攻撃の準備を進めています。武力による国際紛争の解決を禁止した憲法を持つ我が国の政府首脳はこれに従う姿勢を示しています。 世界中では査察の強化、継続により平和的解決を求める声が高まっています。NHKでも報道されましたが、イラクが軍事化した背後にはアメリカの思惑があり、今度も身勝手な理屈で一方的に攻撃するやりかたには不信と批判があります。 そして今日、世界の願いにもかかわらず、ブッシュ大統領がついに事実上最後通告を発しました。 武力攻撃が行われたら多くの人たちの命が失われます。戦後復興のための費用などが見積もられていますが、お金をだせば人殺しをしてよいなど、どんな価値観をもってしてもナンセンスです。もし仮に、科学・技術の粋を集めた兵器の有効性を確かめたいという意図が働いているとしたら、科学・技術の健全な発展を願う私たちとしてはとうてい許せません。科学・技術の平和、福祉に反する使用は認められません。 小泉首相も「戦争はしてはいけないことだ」と発言したことがあります。自らの言葉をよくかみしめ、慎重に判断し、子孫へ禍根を残さないようにするよう、あくまで平和解決を貫くことを強く望みます。 |