参議院における政治改革関連法案否決に際しての事務局長談話
(1994年1月22日)
政治改革関連法案の参議院での否決は,今日国民が求めている政治改革が選挙刎度の改変ではなく,金権腐敗政治の元である企業・団体からの猷金をなくす点にあることの反映である.加えて小選挙区制という,選挙制度としては最も反民主主義的であり,かつ反動的内容の法案を強行しようとしたことに対する,国民の怒りとねばり強い闘いの反映である.
政府および各政党が,この現実を真摯に受けとめ,否決された政治改革関達法案を即刻廃案とすることを強く求める.またその上で,国民の期待する企業・団体献金を禁止する法律をつくるよう要求する.
日本科学者会議は,すでに数回にわたって小選挙区制およびそれを中心とする政治改革法案に反対する態度を表明してきた.それが国民の多くの期待に合致していたことを確認するとともに,民主主義の擁護・発展のために,本法案の完全廃案にむけ,さらに積極的に行動することを決意するものである.
日本科学者会議事務局長 河井 智康