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  女性研究者技術者委員会

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*『日本の科学者』2010年7月号より

男女共同参画はどこまで進んだのか

 2009年は女性研究者・技術者の権利・地位の向上のための共同の取り組みとして,全国レベルの取り組みはなかったが,女 性研究者・技術者の地位向上のための活動が各地で続けられている.
 たとえばJSA東京科学シンポジウムでは,「女性の社会的地位・権利と社会進歩」と題し,女性の分科会を設けた.「国連 女性差別撤廃条約」採択30年に寄せて,女性研究者の研究環境改善にむけての活動と現状が報告され,性差別是正などについ ての活発な討論が行われた.
 今年度の取り組みとしては新政権による「事業仕分け作業」で女性研究者支援事業も縮減の対象とされているので,外部の 女性研究者団体等とも連携しながら,政府に支援の拡充を求めていく.さらに女性研究者・技術者の活躍の場を広げるために メーリングリストを活用し,現状把握・情報交換を進めていく予定である.
 男女共同参画社会基本法が施行され10年たつが,欧米先進諸外国と比べて意思決定レベルの女性比率の低さや科学技術分野 における女性研究者の極端な少なさは一向に改善されていない.そこで本年11月に開催される第18回総合学術研究集会では, 女性研究者技術者委員会として「男女共同参画はどこまで進んだのか」をテーマとする分科会を設置することになった.
 分科会では各大学・研究所等の男女共同参画の取り組み状況や現状を踏まえ,男女ともに働きやすい職場作りや女性研究 者・技術者の拡大のための一歩となるように計画している.実り多い活発な会となるよう発表者を募集中である.多くの方に ご参加いただきたい.  (金子幸代)


*「日本の科学者」2005年8月号より

「男女共同参画社会」推進の流れの中で,「女性研究者技術者委貝会」の果たす役割は

 1999年の「男女共同参画社会基本法」制定以後,女性研究者技術者(ここではWRW:Woman Research Workersと略記)を取り巻く状況は,(1),(2)に示す様に,新しい局面を迎えています.
 (1)文科省は<女性の多様なキャリアを支援するための懇談会>を設置し,「多様なキャリアが社会を変える」第1次報告を発表しました(03/3/25).この報告の中に,「女性研究者への支援について」という項が設けられ,女性研究者への支援策が提案されています.大学等における女性研究者の比率を30%に引き上げるという数値目標も示されています.文科省の取り組みと並行して,国立大学(法人)協会も提言を発表し,その中で2010年までに女性教員比率を20%にすることを目標に掲げています.
 (2)2002年には理工系の約40学協会が参加する「男女共同参画学協会連絡会」が発足しました.「連絡会」は,文科省の支援も得て,理工系WRWを対象とした大規模なアンケートを2004年に実施しました.その結果は,内閣府男女共同参画局や文科省の担当官,参加学協会の会長などを迎えて,公開シンポジウムで発表され,提言も出されました.「連絡会」に参加する個々の学協会においても「男女共同参画委員会」の設置や提言作りが進められています.JSA女性研究者技術者委員会は,1975年からの11回にわたる全国シンポジウム開催など,WRWの問題解決のため,地道な活動を続けてきました.この中で出された要望や議論は,(1),(2)の提言で各所に活かされています.しかし,数値目標の達成をはじめ,提言の実現はかなり困難と思われます.今後,提言を絵に描いた餅にしないための活動が不可欠です.そのためには何をすべきか,当委員会の今後の重要課題です.下記も参照して下さい.http://www.geocities.jp/jsajosei/


*「日本の科学者」2004年3月号より

女性研究者・技術者の生活者としての視点を大切に
                      
 昨年5月の全国大会で,これまでの「女性研究者間題委員会」は,「女性研究者技術者委員会」となりました.略称は「女性委員会」またha[JSA女性委員会」とします.現在9人の会員で構成されています.新しい名称では「問題」という文字を除きました.その理由は,「問題」という文字があることによって,「委員会の主な活動は性差別や育児,介護など女性が抱えるさまざまな間題の解決である」という印象が強くなるためです.
 「問題」という文字を除いたからと言って,問題が解消されたわけではもちろんありません.実際,本委員会は,大学や学協会での男女共同参画の推進など女性研究者・技術者のキャリアアップや支援策の強化に力を入れています.
 しかし,21世紀を迎えて,平和,環境,福祉,医療,教育など生命や生活を守るための活動が非常に重要になっているとき,生命を産む性である女性は,生命を守っ育てるための活動にもより一層力を入れなければならないと思います.新しい名称は,女性研究者・技術者が,生命と生活を守る立場で、科学の発展に尽くすことの重要性を意識してつけられました.
 また,JSA女性会員には技術者も多いため,名称に「技術者」を加えました.
 昨年7月に大阪で,「第11回女性研究者・技術者全国シンポジウム」が開かれました.このシンポジウムでも,女性の(生活者としての)視点を大切にしながら,プロとして社会に貢献できる力量を身につける道筋が議論の中心となりました.新しい名称にふさわしい内容であったと思います.
 若い層への働きかけが大きな課題です.その方策の一つとしてHPを開設しました.
      
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