21世紀社会論研究委員会(45期新設)

設置の趣旨

21世紀初頭における核拡散、地域戦争、内戦の中で、 世界は新たな平和秩序を求めている。 また、ファッシズムと植民地主義の崩壊、ソ連の崩壊、 英米日に発した新自由主義による貧困・格差の拡大と世界恐慌に至る経験を通じ、 世界は独立・民主主義・基本的人権・福祉を普遍的原理とした新たな社会の構築を求めている。 さらに、地球温暖化を始めとした地球環境問題と様々な地域環境問題の深刻化の中で、 世界は持続可能性を普遍的原理とする新たな社会の構築を求めている。 この21世紀社会の枠組みを解明する総合的理論政策研究は、 社会的責務を自覚した学際的知識集団としてのJSAが挑戦すべきものである。

活動の計画・目標・行事など

「49・50・51期のおもな研究テーマや活動予定」

すでに21世紀も12年経過したが、以前として前世紀の枠を越え出るにいたっていない。来るべき社会の基本性格を確認し、総論を脱して、より精緻な「21世紀社会像」の彫琢をはかる。

最近の活動

『21世紀社会の将来像と道筋』(21世紀社会論研究委員会編、本の泉社発行、1,890円)を刊行しました。(本の泉社はこちら


(『日本の科学者』2010年8月号より)

 昨年2009年6月に発足した新しい研究委員会です.ソ連・東欧の社会主義が崩壊し,英米日に発した新自由主義も破綻 し,これから向かうべき21世紀社会のあり方が問われています.この委員会は,この21世紀社会のグランドデザインに挑戦 するという,大それた目標を掲げています.予算も少ないことから,メンバーは委員長を含めてコア委員4名で出発しまし たが,今年新たに1名が加わって5名となりました.5名の専門は,社会思想史,政治史,生化学,海洋学,電子工学です. 昨年8月のブレーンストーミング安曇野合宿が,委員長の突然の体調不良で流れてしまいました.電子メールで意見交換し ながら,今年4月末にようやく研究委員会を開催し,次のことを確認したところです.
@委員長は起草した「試論」をグレードアップし,委員は自分の専門分野の切り口で「試論」をバックアップすべく「補 論」を執筆する.福祉と経済の分野は別途執筆者を募集あるいは依頼する.
A今年8月に改めてブレーンストーミング合宿を行う.
B11月仙台の第18回総合学術研究集会では,21日午後に特別セッションを持ち,前もってJSA website あるいは機関誌 『日本の科学者』に公表した「試論」および「補論」について広く議論を願い,構想のグレードアップに資する.
C来年11年3月に入稿し,出版する.
「試論」は間もなく機関誌『日本の科学者』に掲載されるでしょう.われと思わん者の委員会および特別セッション参加を 請う.  (松川康夫)

連絡先

松川康夫(日本科学者会議全国事務局宛)


2010-07-23 作成, 2011-07-25 加筆