JSA

原水爆禁止2004年世界大会・科学者集会
核兵器も環境破壊も許さない世界を築く
 

日 時:2004年8月1日(日)10時〜16時半
会 場:此花会館大ホール(大阪市)

参加費(資料代) 一般:1,000円    院生・学生:500円

プログラム
サーキュラー
(PDF形式 1頁  2頁  3頁  4頁


参加申し込み

 ※ サーキュラー3頁の参加申込書に必要事項をご記入のうえ、実行委員会へ送付願います。
 ※ 事前に参加申し込みをしなくても、ご自由にご参加いただけます。


原水爆禁止2004年世界大会・科学者集会実行委員会

 ● 〒113-0034 東京都文京区湯島1-9-15茶州ビル9F 日本科学者会議気付
           Tel:03-3812-1472  Fax:03-3813-2363  E-mail: mail@jsa.gr.jp

 ● 〒531-0041 大阪府大阪市北区天神橋7-3-2大山ビル9F 日本科学者会議大阪支部気付
           Tel&Fax:06-4800-0288


核兵器も環境破壊も許さない世界を築く

原水爆禁止2004年世界大会・科学者集会の開催にあたって


 21世紀に入って世界は激動し、日毎にその厳しさを増しています。米英軍は国連憲章を無視してイラクヘの攻撃・進駐を強行し、多くの子どもや女性をふくむ人々が殺傷されています。日本政府もまた何ら大義もない侵攻に加担し、日本国憲法を蹂躙して自衛隊を派兵しています。
 核兵器禁止と平和を求める世界の世論が高まる一方で、イラクの戦局は占領軍の思惑をはるかにこえて、泥沼化しています。この道は何度か来た道。朝鮮戦争、キューバ危機、ベトナム戦争、台湾海峡紛争など、追いつめられたアメリカ支配層は何度も核兵器の「先制使用」を企図してきました。このような危機は世界の世論の力で辛うじて克服してきましたが、今回も同様の危険が増大してきました。現に米ブッシュ政権は「使い勝手のよい」小型核弾頭の開発を命令しています。核大国中心の核兵器体系(研究・開発、製造、貯蔵、実験、配備・拡散、使用)の全面展開が現実となりつつあります。
 日本国内に目を転じると、このような危険な世界戦略の一翼を担おうとして、最大の桎梏となっている憲法を「改正」しようとする動きが強まっています。また「有事法制化」の動きはいっそう強められています。しかし国民の間では第9条を変えるべきでない、と考える人が60%以上に達します。
 現今の世界の不安定を生み出している根本には、アメリカ一国主義とも言うべき「グローバル化」があり、貧富の差がますます拡大しています。そしてまた気候変動など地球規模で拡大する環境破壊が、以前にも増して人々の生存を脅かしています。これに対して、永続可能な社会を構築しようとする運動がNGOをふくむ国際社会にひろがっています。しかし、あらゆる努力を無にするのが戦争です。最悪の環境破壊は核戦争であり、私たちは問題解決を戦争にもテロにも依存することに断固反対です。
 核兵器など大小の武器をふりかざす暴力の行使からは真の平和の生まれるわけはなく、憎悪は憎悪を呼び、報復は報復を招くだけです。
 私たち日本の科学者は1987年以来、原水爆禁止世界大会に呼応して「科学者集会」を毎年開催し、核兵器廃絶、被爆者援護における科学者の果たすべき役割を討論してきました。今回は大阪を会場に、市民の皆さんとともに人間生存の危機克服の方向を考えたいと思います。
 平和を希求する全国の科学者、市民、学生の皆さん、ぜひこの集会にご参加いただき、核兵器も環境破壊もない世界を構築する方策をともに考えようではありませんか。

科学者集会実行委員長 中川 益夫


プログラム


9:30 開 場            総合司会:小森田 精子(実行委員)
10:00-  開会挨拶       中川 益夫(実行委員長)
    賛同・支持・歓迎挨拶  菅野 禮司(大阪市立大学名誉教授)
     連帯挨拶             篠浦 一朗(大阪原水協理事長)

10:20-11:00
  報 告「グローバリゼーションからアメリカの軍事的帝国主義へ」
                     大西 広(京都大学・経済学)
11:00-11:10 質疑応答
11:10-11:40
  報 告「戦争責任に見るドイツと日本の国民意識」
               木戸 衛一(大阪大学・ドイツ現代政治)
11:40-11:50 質疑応答

11:50-12:50 昼食・休憩

12:50-13:50
《海外代表による特別報告》


13:50-14:20
  報 告「核戦争は最悪の環境破壊−2005年NPT再検討会議に向けて−」
             岩本 智之(日本科学者会議大阪支部・大気環境論)
14:20-14:30 質疑応答
14:30-15:00
  報 告「劣化ウラン弾について」
               沢田 昭二(名古屋大学名誉教授・理論物理学)
15:00-15:10 質疑応答
15:10-15:20
  報 告「沖縄基地問題の現状と日米安保体制」
              亀山 統一(日本科学者会議沖縄支部・森林科学)

15:20-15:30 休 憩

15:30-16:20 総合討論
16:20-16:30 集会のまとめと閉会挨拶   野口 邦和(実行委員会事務局次長)