JSA


2006年JSA若手「夏の学校」第1サーキュラー


  今年も 若手「夏の学校」やります!!
  ☆11月上旬に ☆ 大阪を中心とした近畿周辺で

  テーマは「新自由主義の問題と科学者の役割(仮)」


 JSAでは、毎年、院生・若手研究者を中心に、「夏の学校」を開催していますが、今年度も「夏の学校」を開催します。「夏の学校」では、全国から院生・若手研究者が集い、フィールドワークなどによって今日の社会問題を感じ・考え、またそれを通して科学者としての社会的責任、果たすべき役割について考え、それとともに、院生・若手研究者の分野を越えた相互交流を深め、今後の活力ある研究活動につなげていくことを目指しています。今年は、「新自由主義の問題と科学者の役割(仮)」というテーマの下で、大阪支部を中心に近畿周辺で連携して開催します。

社会のすみずみに浸透する「効率」の概念 
 今日の日本社会を一言で表現するのであれば、それはまさに「効率」ということになります。従来市場の理念でしかなかったこの理念が、現在ではその枠を越え社会の隅々にまで浸食していっています。しかし、近年の事件を見ると、ライブドアの問題、耐震偽装問題、食の安全の問題、列車事故や飛行機の整備不良などその綻びが様々な側面で現れ、私たちの生活を極めて不安定にしています。さらに、研究の世界においても、独法化や成果主義の高まりにより、研究環境が大きく変わってきています。こうした現実の中で、私たち研究者・科学者はどのようにこれと向かい合い、関わるのか、そうした研究者としての姿勢や生き方について考えていきたいと思います。

私たち院生・若手の現状 「とにかく業績」でゆっくり考えられない
 私たち院生・若手の研究の現状を見ると、従来言われていたような、細分化された研究分野に閉じこもる「孤立化」の傾向だけでなく、国公立大学の独法化や競争的な資金配分のために、業績づくりや書類作成に追われるようになっています。こうした現状をふまえ、「研究をどのようにすすめるのか」、「論文の書き方がわからない」、「就職問題」などの悩みや問題の交流だけでなく、日々の忙しさの中でゆっくりと考えられず見失いがちな「そもそも研究者・科学者とは」などについて、一緒に考えていきたいと思います。

11月上旬に・大阪を中心とした近畿周辺で、みる・かんがえる・かたりあう
 今年は上述のような問題意識から、11月上旬に、大阪を中心とした近畿周辺で開催します。フィールドワークとしては、JR尼崎列車脱線事故現場や伊丹空港(交通における安全の問題)、泉南や尼崎のアスベスト(石綿)問題や西淀川大気汚染問題・大阪湾からみる開発の問題(公害・環境問題)、日雇い労働者問題(社会的格差)、また国際経済の変化の中で浮き沈みする中小企業の集積する東大阪市での工場見学など、バラエティにあふれた企画を予定しています。

大阪じゃインパクトがないって?! 企画が固すぎ?! そんなことありません
 昨年の開催地・沖縄ほどの強烈なインパクトがなく、企画をみても「ちょっと固すぎるよ・・・」と若干敬遠してしまう人もいるかもしれません。でも、多様な分野の若手やシニアにガイドされてみると、近畿はフィールドの宝庫です。そして、他分野の人との交流は、「こんなに面白く役立つとは思わなかった」と毎年好評です。
 必ず今後のあなたの研究者人生を「豊か」にしますので、是非ご参加下さい。そして、人は多ければ多いほど、それに比例しておもしろさも増大します。お友達、お知り合いなど連れてきて下さい。私たち実行委員会も、可能な限り多くの人が参加しやすくなるよう低価格で、かつ高品質の企画を提供できるよう取り組んでいきます。

2006年若手夏の学校実行委員会 夏の学校校長 

   *夏の学校へのご提案、企画のアイデア等を募集しています。
   *あなたも、一緒に「夏の学校」をつくりませんか?

日本科学者会議
mail@jsa.gr.jp http://www.jsa.gr.jp
〒113-0034 東京都文京区湯島1-9-15 茶州ビル9階
電話(03)3812-1472 FAX(03)3813-2363

1st circular(2004年8月10日発行)
<若手研究者・大学院生の集い>
  J S A 夏 の 学 校 2004 in 栃木(日光・足尾)
                  主催:日本科学者会議(JSA) 「夏の学校」2004実行委員会
      見て! 聞いて! 議論する!

 日時:2004年10月9日(土)〜10月11日(月・祝)
 宿泊:日光交流促進センター
    日光市所野2845,Tel 0288-54-1013
   東武日光駅、JR日光駅から徒歩15-20分
 内容(予定):
   1日目 午後 「足尾」の歴史、ポスターセッション、懇親会など
   2日目 日中 フィールドワーク 足尾鉱山跡、渡瀬遊水池など
       夜  「研究の進め方」討論会、交流会
   3日目 午前 検討中
 参加費:12,000円程度を予定
<実行委員募集中> 内容の詳細は、9月初めに発行予定の2nd circularにてお知らせ致します。現在、企画の検討や運営、宣伝活動などに協力して頂ける実行委員を募集中です。
 JSAでは若手研究者・大学院生を中心に、毎年「夏の学校」を開催してきました。これからJSAの活動を支える若手の立場から、JSAの活動に参加する意義や希望を見出しあい、今後の若手活動につなげてゆくものです。
 今年の「夏の学校」では、「日本の公害の原点」といわれる足尾銅山のフィールドワークを行います。足尾銅山は明治期から開発が進み、それに伴い銅山からの鉱毒により、渡良瀬川流域に多大な農業被害をもたらし、大きな社会紛争に発展しました。また、足尾製錬所からの煙害により、周辺の山々は全く木の生えないはげ山になってしまいました。足尾銅山閉山から30年経った今でも、足尾銅山の環境再生を目指した植林事業等が行われています。
 100年にわたる公害の現場には、「科学技術の用途」、「それを支える社会システム」等、理系文系を問わず、「分野をこえて考える」べきテーマが沢山つまっています。
 もちろん「院生として研究をどのように進めるのか」といった院生同士の交流の企画もあります。大学のこと、研究のこと、そして科学者の責任など、語り合いましょう。
 参加申し込み方法:氏名,連絡先(Eメールアドレス、電話番号)、参加日程を明記して、下記までEメールまたはFAXでお申し込み下さい。
    日本科学者会議(JSA)全国事務局
    〒113-0034 東京都文京区湯島1-9-15 茶州ビル9F
    Tel:03-3812-1472, Fax:03-3813-2363, E-mail:mail@jsa.gr.jp