JSA

12月13日にアメリカ合衆国政府が行った未臨界核実験に対し、ブッシュ大統領宛に抗議文を送付しました。


アメリカ合衆国大使館気付
 ジョージ・W・ブッシュ大統領 殿

 貴国における未臨界核実験(オーボエ7)に強く抗議する。すでに貴国政府は昨年、「自国核兵器の完全廃絶の達成」を世界に対して約束している。しかるにこの間の行動を見ると、アフガニスタンでは「テロへの報復」を口実に核兵器の使用も辞さない戦争を行い、また弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約からの脱退通告を行うなど、核兵器の使用を前提としたミサイル防衛計画を強行しようとしている。これらの行為は核兵器廃絶を願う世界諸国民に背を向け、みずからの約束をも反故にしようとする姿勢の現れであり、断じて許すわけにはいかない。米大統領自身が核兵器廃絶の立場を改めて表明し行動するよう強く求める。

2001年12月14日
日 本 科 学 者 会 議